LED式行き先表示器
興味の無い人にとっては別にどうでもいい話題・・ 路面電車の「行き先表示」です。
現在、ほとんどの広電・路面電車の行き先表示は幕式(写真右)でして、系統番号と行き先が書かれた幕を機械的にクルクル回転させて表示を切り替えています。そして、今春3月にデビューした最新型の国産超低床車グリーンムーバーmaxでは、LED方式の行き先表示器が採用されました(写真左:実際の見た目はもっとオレンジ色っぽいのですが、夜デジカメ撮影するとかなり黄色っぽく写ってしまいました)。これは、半導体というか・・ 電気式でして、一瞬で表示の切り替えが可能になります。どちらの方式が良いのか?? 好みか??・・・ それぞれ長所短所があって意見も分かれそうな気がしますけど、個人的には従来の幕式の行き先表示の方が系統の色と文字で分かり易いのではないかと感じています。しかしながら、バスの状況などを見ていますと、将来的には LED方式の行き先表示器に移行していくのかもしれません!??
さて、このグリーンムーバーmaxの LED式行き先表示の悩ましいところ・・・ それは、写真撮影をすると切れ切れになって写ってしまうところです。薄暗い時間帯でシャッタースピードが遅い時には気にならない場合もありますが、昼間に撮影しようものなら、たいがい切れ切れの行き先表示になってしまいます。例えば、過去の記事 『宇品の芝生軌道 -2005.04.29』 や 『グリーンムーバーmax 試運転3 -2005.01.24』、そして 『電車と浴衣…「とうかさん」 -2005.06.12』 あたりに掲載している写真みたいに・・・ はっきり言って、ちょっと情けない(^^;)。
これは、行き先表示のLEDが早い周期で点滅しているのが原因だと思い、カメラのシャッタースピードを段階的に変えて撮影してみました。その結果、1/125秒よりも早いシャッタースピードでは表示が切れてしまい、1/60秒より遅くなると濃淡はあるものの一応つながって写っているようです。詳しいことは分かりませんが、おおよそ 100~120ヘルツ(1秒間に100~120回、商用周波数60ヘルツの2倍???)位の周期で点滅しているようにも見えます。これは、省電力とかLEDの発熱を抑える(長寿命化につながる)などの目的があるのかもしれません?? 勿論、点滅しているといっても、これ位の早い周期になると人間の目には連続点灯しているように見えますから、行き先表示器として何ら問題はありません。
この結果から言えることは・・・ 要するに、行き先表示が切れないように写真撮影するには、約1/120秒よりも遅いシャッタースピードに設定しなければならないということです。電停に停車中の路面電車を撮影するならともかく、中望遠あたりで走行シーンを撮影しようとすると、ブレてしまいそうでちょっと嫌な感じですね(^^;)。
ほんと、興味の無い人にとっては別にどうでもいい話題だと思いますが、写真撮影しようとすると、ちょっと悩ましい問題なのです。さてさて、どうしたものか・・??
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コメント
幕式の方向幕は、静電気などで黒く汚れたり、何かとメンテナンスが大変なようです。
それに比べてLED式では、表示内容の迅速な変更も可能な上、通過した経由地の表示を
運行中にも消すことができるというメリットもあります。
フルカラーのLEDにすればいいのでしょうが、かなり高価なものらしいです。
今後はLED式が主流になっていくでしょうね。
投稿: ひろしま人 | 2005.06.19 19:32
確かに、時々黒ずんで薄汚れた方向幕の車両を見かけることがあります。メンテも大変そうです。近い将来は、既存車両でも徐々にLED方式に切り替えられていくのでしょうかね!??
投稿: T.Kaze | 2005.06.19 22:04