小さな祈りの影絵展
被爆60周年を迎えたヒロシマ・・ 8月6日「原爆の日」の前後、平和記念公園内各所では、様々な催しや展示がなされていました。その中で、原爆の日の前夜5日から6日にかけて、元安橋東詰のたもとで展示されていた影絵展をご紹介。戦前の古き良き広島の風景をテーマにした影絵は、浜崎ゆう子さんが制作されたもので、「ヒロシマ~小さな祈りの影絵展~」と名付けられていたようです。詳しいことはWebサイトにて・・ ブログにて、今回の広島での展示の影絵制作日記なども公開されています・・
> 影絵プラネット・浜崎ゆう子
5日の夜、元安橋を通りかかった時にふと目についた展示・・ 余りの綺麗さに気になってしまい思わず足を止めて見入ってしまいました。「影絵」と言えば、障子の後ろから電球で照らしながら、型紙で作った物の影を作る・・ モノクロの光と影をイメージしてしまうのですが、そんな単純なものではありません。色とりどりでグラデーションがあって、そして微妙にボカシが入って・・・ 今までの単純な影絵の概念は吹き飛ばされてしまいました。色とりどりの綺麗さもさることながら、古き良き広島の素朴な絵がほのぼのとして非常にいい感じでした。そして、今から60年前、たった一発の爆弾によって、こんなのどかな風景が一瞬にして廃墟に変わってしまったのか・・ と。
この雑記帳ブログで広島の路面電車の話題を取り上げることも多いので、展示されていた路面電車の影絵をここで紹介させていただきます。
左の影絵は、たぶん夕焼けに赤く染まる電車通りですね。走っている電車は、路面電車開業当時から戦前にかけて走っていたオープンデッキの木造車両でしょうか。そして、右の影絵は路面電車の中の一こま。小さな女の子が窓の外に見ているのは柳の木だそうです。かなり赤っぽくなってしまいましたが、実物はもう少し爽やかなグリーン系の色が出ていたような気がします。Webの掲載写真では限界があるので、やっぱり実物で微妙な色合いや風味みたいなものを見て感じとっていただきたいと思います。嬉しいことに、影絵展で展示されていた作品は、8月10~31日の期間、広島市まちづくり市民交流プラザにて展示されるそうですので、実物をご覧になってない方は是非・・・。
**一応、制作者の浜崎さんに許可を得た上で影絵展の紹介をさせていただきました。
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コメント
「小さな祈りの影絵展」を見ていただき、またこのように取り上げて下さいましたことを感謝致します。ご紹介下さいましたように、明日10日から、市民交流プラザにて巡回展示がスタート致します。この展示を皮切りに、今後さまざまな場所で展示を続けて行きたいと考えています。特に、会場にいらしていただけない方々の元へ、こちらから出向いて行ければと考えています。またどこかで小さな祈りの影絵を目にされましたら、どうかお声をお掛けください。またお会いできる日を楽しみにしております。有難うございます。
投稿: KP部谷京子 | 2005.08.09 09:20
おお!
市民交流プラザといえば我が社の目の前といってもいい距離です。
ぜひ見に行かせてもらいます。
ブログを通じて原爆や戦争に皆さんがそれぞれ思いをっもっている事に今年は確認させてもらいました。
世界で平和が当たり前の時代が来る事を私達(今の大人)やこれからの子供達が思ったり考えてくれる事を祈っています。
投稿: nobo | 2005.08.09 21:51
> KP部谷京子さん
コメントありがとうございました。 「小さな祈りの影絵展」・・ 私にとって、今まで見たことのない綺麗さで、とても新鮮でした。戦前の広島の風景と影絵とがよくマッチしていて、ほんといい雰囲気だと思いました。広島での展示が盛況になりますように・・・。
> noboさん こんばんは!
市民交流プラザはすぐ傍ですか!? 是非覗いてみて下さい。
よくは分かりませんが、今の日本は平和過ぎるのではないかという気がしています。言い換えると、平和の有り難みや大切さといったものが軽んじられているような・・・。もっともっと世界に目を向けたり、過去の悲惨な歴史を振り返ったりすることも必要だなぁと反省しています。
投稿: T.Kaze | 2005.08.11 23:34
市民交流プラザでの展示は無事スタート致しました。noboさんの会社は目の前とのこと。10日の日には首を長くしてお待ちしておりました。いや、いつでも良いので、ご都合のよろしい時に、是非!覗いてみて下さいね。nobo
さんがどう見て下さるのか、感想を楽しみにしております。勝手なお願いごとで恐縮ですが、よろしくお願い致します。
ご覧下さった皆さまがたも是非、感想をお聞かせいただければ幸いです。
投稿: KPへや | 2005.08.12 00:27