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2006.02.19

被爆電車2両引退!!

653_hiroshimaekiここのところ路面電車の話題が多くなってきたので、別の話題でも書こうかと思っていたところなのですが・・ 広電・路面電車に関する大きなニュースが入ってきましたので、やっぱり路面電車です(^^;)。
> 中国新聞地域ニュース「広電の被爆電車2両が今春勇退」 '06/2/19
この記事によりますと、『広島電鉄は、現存する「被爆電車」四両のうちの二両を、・・今春のダイヤ改定で営業運転から退かせる。』 ということです。更には、『第一線から退くのは、一九四二(昭和十七)年製で広電生え抜きの「650形」のうち、653号と654号。』 だそうです。
以前から、被爆電車引退の噂を耳にしたことはあったのですが、こうして公式に発表されますと、ついに来るべき時が来たのか・・ と何とも寂しい思いでいっぱいです。当面は江波車庫に保存され、子供達の『平和学習などには一役買う。』 とのことですが、猫電車日記のCat-Tramさんも書いていらっしゃるように、是非ともいつでも動かせるように整備していただきたいと願うばかりです。前にもどこかで書いたのですが、被爆電車は、単に飾り物として置いておくのではなく、元気に走らせることができるというところに大きな意味があると思うのです。

被爆電車引退のニュースを受け、「ご苦労様」の思いを込めて、これまでにデジカメで撮影した写真を探し出して掲載してみました。まず冒頭の写真は、2003年5月に撮影した653号。もっぱら被爆電車が運転されているのを目にするのは、朝夕ラッシュの時間帯。会社帰りにフラリと立ち寄った夕刻の広島駅にて撮った写真です。この扉の内側はニス塗りの木製でして、金属や樹脂には無い温もりと渋さを感じさせてくれます。被爆当時、653号は江波付近で大破したということですので、おそらくこれら木製の箇所は全て燃えてしまったのでしょう。現在の姿は、あくまでも戦後の車輌修繕・整備によるものと思われます。そうした意味で、こうして戦後60年間も現役で営業運転ができるように整備し続けてこられた広電の苦労は相当のものだったのではないかと思う訳です。

653_enkoubashi

そしてもう一枚の写真・・ 余りうまく撮れていませんが、同じく2003年5月に撮影した1号線広島駅行きの653号。夕刻、猿猴橋町電停にて信号待ちしているところですね。写真右端・・ 街灯に照らし出された緑色は、おそらく爆心地から1.9キロメートルのこの地で被爆した柳の木だと思います。実はつい先日2月9日、この猿猴橋町電停前の歩道にあった「被爆ヤナギ」が枯れて倒れる恐れがあるということで伐採されてしまったばかりなのです。「被爆ヤナギ」の幹には空洞があり、その内側は被爆の際の炎によって黒く炭化した箇所が見つけられたということです。開発の波に乗り遅れ、古いたたずまいを見せている猿猴橋町・・ こうして「被爆ヤナギ」も根元から伐採され、被爆電車653号が引退してこの通りを走る抜けることも無くなることでしょう。どんどん被爆の痕跡が無くなり、記憶が風化していってしまうようで、なんとも名残惜しい限りです。

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コメント

こんばんは。
ついに被爆電車も2両が「引退」することになってしまいましたね。
原爆ドームはあの瞬間に時の流れから切り離された孤高の存在ですが、被爆電車は復旧されて60年、現役の電車として広島の街を走り続けることによって、あの瞬間からの時の流れに思いを致させる稀有の存在だと思います。
だから、「引退」しても走る機会を与えてやってほしいし、残る2両も1日でも長く走らせてやってほしいと思うのです。

投稿: 猫電車 | 2006.02.20 01:48

原爆列車遂に引退するんですね。
私は数えるくらいしか乗車したことが
ありませんが、とても趣のある電車でした。
おっしゃるとおり、歴史の証人であるモノたちが
どんどんなくなっていくことは寂しいことですね。

投稿: jetblue | 2006.02.20 06:34

> 猫電車さん
確かにそう思いますね。いつまでも650形が走る姿を見たいものです。でも、実際のところは、どうなっていくのやら・・ ちょっと心配です。

> jetblueさん
現役4両の被爆電車の内、2両がついに引退ということです。寂しくなります。現在、主に朝夕ラッシュ時間帯に営業運行されているようですので、是非また乗っておきたいと思っています。

投稿: T.Kaze | 2006.02.21 00:34

運行のための基金を一般から募ってでも運転を続けてほしい車両です。
この車両の運行を広島電鉄に全てを任せるというのも問題かと思います。
行政からの支援も必要になるのではないかと思います。
被爆電車の引退は被爆遺産のあり方も問われていると思われます。

投稿: ひろしま人 | 2006.02.21 06:32

> ひろしま人さん
お久しぶりです。「行政の支援」・・ これは確かに必要だと思います。ただ、被爆遺産と言えども、一民間企業の所有物・資産ですので、それに対する行政支援というのは、色々と難しいこともあるのでしょうかね!??

投稿: T.Kaze | 2006.02.21 23:58

T.Kazeさま、こんにちは。じゅびでございます。
 まさか、と思っていたことがとうとう…という気持ちです。
 被爆しながらも復活を遂げたことも奇跡なら、さらに時流に沿ってワンマンカーになったり冷房を積んだりして、六十年にわたって活躍したこともまた奇跡的だっただけに。
 「平和学習に活用」とのことですが、走っている被爆電車に乗って、見て、触れさせるのと、車庫なり博物館なりに保存されているものを見せるのとでは、教育的な効果もまた違ってくるのではないでしょうか…とも思ったり。
 やっぱり走ってこその電車、それも「被爆電車」という歴史の途方もない重みを背負っているだけに、日々の営業運転は難しくとも、せめて動態保存というかたちで、年に一度でもいいから650形4両と156号が揃って走れるように、残してもらえれば…と思います。

投稿: じゅび@yokosuka | 2006.02.22 15:09

> じゅび@yokosukaさん
こんばんは!
「やっぱり走ってこその電車」・・ 全く同感です。人を乗せて走ることができる被爆電車を可能な限り保存して欲しいものです。5両全てとは言いませんから、1両でも2両でも・・。
ここで頂いたコメントなどを色々拝見しながら、追記していますので、また後ほど・・・。

投稿: T.Kaze | 2006.02.23 00:10

はじめましてGINといいます。
天満町あたりにすんでいるので路面電車の話を楽しみに見てます。
今回、管理してるブログにトラバしたのでお知らせしますm(__)m

ずーっとコメントしようと思って今に至りますが、、、
今年の駅伝の写真は私の家の近くで、一団が通り過ぎたあと買い物に行くのに通りました。どこかですれ違ってるかもしれませんね!

また遊びにきます!
よろしくお願いします。

投稿: GIN | 2006.03.08 07:50

> GINさん こんばんは!
はじめまして。コメントいただき、どうもありがとうございます。天満町近辺にお住まいとのこと・・ 土橋・小網町から観音町にかけての通りは、風情が感じられて非常に好きな場所です。時々、路面電車を絡めた写真を撮りに出掛けていますので、ヨロシクお願い致します。
GINさんのブログ、少し拝見しました。写真がなかなかいいですね~。また、ゆっくり寄らせていただきます!

投稿: T.Kaze | 2006.03.09 00:45

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