松山・坊ちゃん列車!!
先日ゴールデンウィークの終わりに出掛けてきた松山・道後温泉・・ その際、雨が降る夜の道後温泉駅にて撮影した松山市内線 「坊ちゃん列車」 と路面電車を紹介します。まずお断りしておきますが、決して路面電車撮影目的で松山へ出掛けた訳ではありません。たまたま、田舎の両親と一緒に温泉にでも行こうというのがそもそもの目的でした。
実は私、松山は初めて・・ さすがに、路面電車が走っているということくらいは知っていたものの、それほど興味は無かったものですから、全く下調べもしていませんでした。道後温泉のホテルに入ったのは、もう薄暗くなり始めた夕刻。夕食と前後して土産物屋の並ぶアーケードの道後商店街を散策していて行き着いた道後温泉駅、そこで目についたのが小さな汽車の模型!?? 説明板には、「坊ちゃん列車」 と書いてありました。たまたま後で駅員さんに話を聞いていましたら、この模型と思っていた汽車が松山市内を走る本物の 「坊ちゃん列車」 ということでビックリ。いつも広島の路面電車をそれこそ手で触れる距離で見慣れているものですから、こんな小さな汽車を見てしまうと、どうしても模型とか遊園地なんかで走っている乗り物とかを想像してしまうのです。
先頭の機関車の後には二両の客車が連結されていたのですが、これがまた小さくて可愛い・・ 一体何人の客を乗せることができるのやら・・?? 後で色々調べてから知ったのですが、明治を代表する小説家・夏目漱石氏が明治39年に発表した有名な小説 『坊ちゃん』 の中で 「マッチ箱のような・・」 と形容しているそうですが、思わず納得してしまいました。影響を受けやすいというか、一応原典を調べておかないと気が済まないものでして、古本屋で早速 「坊ちゃん」 を買ってきて現在読んでいる真っ最中です(笑)。
さて、この 「坊ちゃん列車」 ・・ 勿論、その呼び名は夏目漱石の小説に由来している訳ですが、その歴史など色々調べてみますとなかなか面白いですね。そもそも明治20年に創立された伊予鉄道株式会社の日本初の軽便鉄道・・ ドイツから輸入した蒸気機関車と客車を走らせたということで、実現するまでに色々と苦労もあったようです。その当時の列車を当時の姿形のままに復元したのが現在の 「坊ちゃん列車」 ということですが、さすがに今時、蒸気機関車を走らせる訳にもいかなかったらしく、ディーゼルエンジンを動力としているということです。
それにしても、こんなに可愛らしい列車が路面電車と一緒に街中を普通に走っているなんて・・・ 俄然、松山市内線に興味が沸いてきました。瀬戸内海を渡れば、広島市内からは目と鼻の先!? また機会があれば、温泉と路面電車と 「坊ちゃん列車」 を目当てに是非とも出掛けてみたいものです。単にディーゼルで走る復元列車としてではなく、かつて 「坊ちゃん」 が温泉に出掛ける際にも利用したであろう 「ごろごろと動いた汽車」 を思い浮かべながら乗ったり見たりするのも、また面白そうだと思いませんか・・??
以下、おまけ写真・・ 道後温泉駅に留置されていた松山市内線の路面電車です。気のせいかもしれませんが、普段見慣れている広島の路面電車と比べると、余り重量感が感じられず、随分と華奢な感じに見えました。当日携帯からアップした記事にいただいたコメントによりますと、松山市内線では既に ICカードが導入されているんだそうで、広島の少し先を行っているのかもしれません!?
写真は、雨の降り続く夜中に撮影したものですが、この時は既に運行終了していました(^^;)。
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