小網町~天満町~観音町
広島電鉄・路面電車の電停の中では唯一、安全地帯の無い電停としてよく知られている小網町(こあみちょう)・・ この細い路地に位置する電停にて、乗降客が道路面から電車へと直接乗り降りする様子を眺めていると、かつてチンチン電車という呼び名が一般的であった時代の風情のようなものを少しだけ感じさせてくれるかもしれません!?
つい先日、この小網町電停での乗降客の安全確保を目的として、電停が緑色にペイントされたことが新聞報道されていました。その状況を実際に一目見ておきたいということで、早速小網町電停を覗いて写真撮影してきました。かつては、電停を示す白線のみが引かれていた小網町電停ですが、ご覧の通り白線内が緑色にペイントされ、「電車のりば」 の文字が大きく表示されていました。どうやら、車のドライバーに対して注意を喚起するのが狙いのようです。この場所は、片側一車線の細い路地になっていて、それほど車の交通量は多くないのですが、こうして電車のりばが目立つように改良されると多少なりとも利用客の安心感にも繋がりそうです。
一方、路面電車内においては、乗降客への注意喚起のため、「次の小網町はホームの無い平面電停のため、段差がございます。また、お降りの際には電車や自動車に十分ご注意下さい。」 といったアナウンスが新たに追加されているのを確認しました。更に、小網町から電車専用橋の広電天満橋を渡り、天満町(てんまちょう)~観音町(かんおんまち)電停に至る通りも同様、片側一車線の細い路地が続いているのですが、こちらでも 「次の天満町(観音町)は電停の幅が狭いため、お降りの際には電車や自動車に十分ご注意下さい。」 といった車内アナウンスが追加されていました。 (追記: ここで紹介した小網町・天満町・観音町の車内アナウンスは、比較的最近になって追加されたものと思いますが、毎日路面電車を利用している訳ではないので余り自信はありません(^^;)。もしかしたら、ずっと以前からあったのかも!?)
少しばかり以前の記事になりますが、総務省による抜き打ち実地調査に基づいて、「路面電車の安全確保及び利便向上に関する行政評価・監視」 と称して、路面電車の運行速度や横断歩道・電停に関する問題点や改善意見が通知されたということを紹介しました。おそらく、この度の小網町~観音町電停に係わる一連の改良は、先の行政評価結果を受けての改善対応であるものと予想されます。こんな風にして路面電車とその周辺事情をウオッチしていると、少しずつではありますが将来へ向けて改善されていく様子がよく分かります。今後の 「路面電車からLRTへ」 の動向にも大いに期待したいものです。
** 新たに購入したコンパクトデジカメが録音機能を備えているということで、お試しで路面電車の車内アナウンスを録ってみました。ややマニアックかもしれませんが、かつて広島で路面電車を利用していたけれど、今は広島を離れて暮らしているといった方々へ・・ 懐かしい路面電車の走行音なども聞いていただければと思っています。
※いずれも WAVファイルですが、ネット接続環境や使用パソコンによっては聞けない場合があるかもしれません!? 音量にはご注意下さい。
車内アナウンス~小網町 (WAV 352KB/45秒)
車内アナウンス~天満町 (WAV 328KB/42秒)
** かつての小網町電停の様子はこんな感じ・・ 本家Webサイト内 『路面電車が走る街 広島写真集 ~広電市内線沿線フォトギャラリー~』 に掲載している写真です。
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コメント
毎日見てる電停なのに、こうしてみると一層いいなあって思います
さすが、写真がいいです!!!
投稿: +tomo | 2007.01.05 20:29
> +tomoさん
ども、ありがとうございますm(_ _)m。
そうなんです。普段見慣れていると思いがちですが、ちょっと見る位置を変えたり、いい瞬間をうまく捉えると、新たな発見があります。それが路面電車の面白いところですね!!
投稿: T.Kaze | 2007.01.06 00:15