
先日の 『ドリミネーション 2007 (その2)』 の記事の続編です。
まず、掲載した写真は、鯉城通りと平和大通り (百メートル道路) が交わる白神社前交差点、ドリミネーションと路面電車を絡めてみたものです。私の中では定番のスポットで、毎年最低一度は似たような写真を撮るために立ち寄ることにしています。本当は、期間限定で運行されている電飾キラキラのクリスマス電車と絡めたいところではありますが、今年は出掛ける機会を逸してしまいました。
そんなことはさておき、クリスマス直前・・ 11月中旬からスタートしている 「ひろしまドリミネーション 2007」 も大いに盛り上がってきている時期ではないでしょうか!? ほかではありませんが、応募していたドリミネーションのフォトコンテストはあっけなく落選してしまったようです。表彰式が開催される 12月22日(土) 夕刻は予定を空けて待機していたのですが・・ 残念(^^;)。

さて、ドリミネーションに関して書かれたブログ記事などあれこれ拝見していますと、時々 「エネルギーの無駄遣い」、「地球環境に対する配慮が無い」 といった類の記述に出くわすことがあります。そういった記事を拝見する度に、イルミネーションの写真などあれこれ掲載している私としては、少し心が傷むところがありました。そこで言い訳ということではないのですが、ちょっとドリミネーションについて考察してみましたので、ここに記録しておこうと思います。
今年の 「ひろしまドリミネーション 2007」 ・・ 国内最大級となるイルミネーション球数は 120 万球ということです。まだ旧来の電球タイプのイルミネーションが若干残っているのかもしれませんが、ほぼ省エネの発光ダイオード (LED) に置き換わっているものとして考えてみることにします。
東急ハンズなどで市販されている家庭用の LEDイルミネーションを見てみますと、ちゃんと消費電力が表示されていまして、LED 100球で 5~7 W (ワット) となっていました。取り敢えずは、大きめの数値 7 W を参照すると、
LED 1球の消費電力 = 7 W ÷ 100 球 = 0.07 W
そして、120 万球が使用されているドリミネーションでの LED消費電力は
0.07 W × 1,200,000 球 = 84,000 W = 84 kW (キロワット)
期間中 17時~23時の 6時間点灯されることから、1日あたりの電力消費量は
84 kW × 6 時間 = 504 kWh (キロワット時)
ということになります。
一般家庭一世帯・1ヶ月あたりの平均電力消費量を調べてみますと、約 300 kWh (参考: [図版] 一世帯当たりの電力消費量の推移 [電気事業連合会] ) ということです。一般家庭一世帯 「1日あたり」 に換算すると、約 10 kWh の電力消費量となります。従って、ドリミネーション 1日の電力消費量 (504 kWh) は、一般家庭一世帯が使用する電力の実に約 50日分にも相当するということが分かります。この数字だけ見てしまうと、べらぼうな電力を無駄遣いしていると考えてしまうかもしれません!?
ここで、ちょっと見方を変えてみます。どこでカウントしているのかは知りませんが、昨年 2006年のドリミネーションの人出は約 30万人だったそうです。おそらく今年はそれ以上の人出が見込まれるものと思われますが、取り敢えずは昨年同様 30万人の人出があると仮定します。
ドリミネーションの期間は 11月17日~翌年 1月3日の 48日間ですから、1日あたりの人出は
300,000 人 ÷ 48 日 = 6,250 人
ドリミネーション 1日で消費される電力 (504 kWh) を 1人あたりに割り振ってみると、
504 kWh ÷ 6,250 人 = 約 0.08 kWh
となります。さて、この 6,250人の人達がドリミネーションを見に来ることなく、自宅や会社で過ごした場合はどれくらいの電力を消費するのでしょうか!? 前述の一般家庭一世帯 「1日あたり」 の電力消費量が約 10 kWh ということを考えてみると、何となく想像がつきそうです。自宅での照明・暖房・TV等々... おそらく最も電力消費量が大きい夜の時間帯でもあり、1人あたり 0.08 kWh なんて軽く越えてしまいそうだと思いませんか!? 細かく計算すれば、もっと確かな数字で示すことができると思いますが、もう面倒くさいので省略・・・。
要するに、公共のスペースに設置されたイルミネーションを大人数で共有することによって、個々の家庭 (自宅) や会社等での電力消費を抑えることにつながり、場合によってはトータルで省エネを実現できるということになりそうです。家族揃ってドリミネーションを見に行けば、その時間帯は自宅の電力消費が抑えられる。或いは、ちょっと会社帰りにドリミネーションを覗いて帰れば節約になるのです。より人出が多ければ多いほど、その省エネ効果も大きくなっていくはずです。こんな風に考えてみると、「ひろしまドリミネーション」 に出掛けて楽しむことを引け目に感じる必要などないと思うのです。場合によっては、電気の無駄遣いどころか、省エネに貢献できるのですから・・。おまけに家庭円満・グループ親交・街の賑わいの一助になるとしたら、それを利用 (参加) しない手はありません。
ただ、家族揃って出掛けるのは良いのですが、みんなが二酸化炭素を多量に発生するであろう自家用車に乗って出掛けるというのでは環境面を考えると余り好ましいことではありません。できうる限り、公共交通機関を利用するのが得策でしょう。公共のバス・電車は人が乗っていなくても定時運行されてますから・・。ということで、ドリミネーションの期間も残り僅かとなりましたが、年末年始に家族揃って公共交通機関を利用して出掛けて省エネに貢献するというのは如何でしょうか!?
・・などと考えてみた訳ですが、イルミネーションの球数を増やせば確実に消費電力は増えていきます。「ひろしまドリミネーション」 の場合、今年で球数・エリアが国内最大級になったということで、取り敢えずそれはそれで良しとして、今後はもっと効率よく集客できるイルミネーションとなるように考え工夫をしていく必要があるのではないかと思っています。どんどん球数を増やしてエリアを拡大しさえすれば良いというものでもないと思いますから・・。
単純に比較するのはどうかと思うところもありますが、阪神・淡路大震災の起こった 1995年に都市の復興・再生への夢と願いを込めて始まった 「神戸ルミナリエ」 では、今年 12月6日~17日の 12日間で 400万人を越える人出があったそうです。(参考: 神戸ルミナリエ) ちなみに 「神戸ルミナリエ」 のイルミネーションは 20万球で、「ひろしまドリミネーション」 の 1/6。開催期間を考えても、「神戸ルミナリエ」 の集客力はもの凄い。そして、「ひろしまドリミネーション」 はまだまだ遠く及ばない・・ といったところかもしれません!?

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