グリーン・ムーバー 5001号 運用復帰!!
8月終盤、紙屋町西電停付近にて、通常運用に復帰しているグリーン・ムーバー 5001号を確認することができました。現時点では、朝昼晩と運用に就いているようで、ほぼフル稼働に近い状態ではないかと思われます。
この 5001号・・ もうかれこれ 1年以上も前に記事にしたように、車体強度不足の問題を解消する改修工事を施行する為に、製造元である独 シーメンス社の工場へと送り出されていた車両でした。以前に書いたグリーン・ムーバー 5001号に関する記事については、こちらをどうぞ・・
> GREEN MOVER 5001号 -2007.05.01
あれから既に 1年以上が経過している訳ですが・・ はるばる海を越えて改修工事を終えた車両が元気な姿で広島市内に復帰した様子を見ていると、何となく感慨深いものがあります。
さて、今回の 5000形グリーン・ムーバーの改修工事について、改めてネットで調べてみました。本当は、製造元であるシーメンス社のニュースリリース等が見つからないかと期待したのですが、結局見つけることができなかったので、英語版 Wikipedia の記載内容を参照・・
> Combino - Wikipedia (http://en.wikipedia.org/wiki/Combino)
該当する記述を要約してみると・・
2004年3月12日、独 シーメンス社は、車体安全性に関わる欠陥を認めてコンビーノ (Combino; GREEN MOVER のベースになったシーメンス社製の量産低床路面電車の名称) のリコールを発表、走行距離 12万キロメートルを越える車両を運用から外すように公共輸送サービスに要請した。具体的には、S字カーブを通過する際に車両に加わる力が設計時の想定を越え、アルミ製の車体 (モジュール) 結合部にクラックが発生する。このクラックの発生に起因して、事故を起こした際に屋根部分が崩壊する恐れもある。
といったような内容です。
たまたま運用復帰したグリーン・ムーバー 5001号に乗車することができたので、興味本位で改修箇所などを観察してみますと、車内連結部の天井コーナー部分に補強材らしきものが追加されていることを確認できました。100% 低床車の場合、特に屋根上に機器を搭載することもあり、屋根部分の荷重に耐えるために十分な強度が得られるような補強がなされたものでしょう。
その他に変わったところは無いかと観察したところ、別にどうでも良い事ではありますが、GREEN MOVER のロゴがほんの僅かに太くなったように思うのですが、気のせいでしょうか!?? 余り自信は無いのですが・・ 写真で比較してみるとこんな感じ・・
** 1999~2002年にかけて導入された 5000形グリーン・ムーバーは全部で 12編成あります。おそらくは、2~3年の期間をかけて順次改修工事が施行されるものと予想されます。現時点では、5002号と 5004号が改修工事済みで、既に広島に帰還しているようですが、ほとんど運行されている姿を見ていません。また、5003号と 5005号が改修工事施行中で不在となっているようです。 (参考 > 広島電鉄5000形電車 - Wikipedia)
** 追記(2008.09.20): コメントでいただきました情報によると、既に 5006~5008号も改修工事施行中で不在となっているようです。
** 過去の 『グリーン・ムーバー 5001号』 関連記事・・
> GREEN MOVER 5001号 -2007.05.01
> グリーンムーバーmax はまだか!? -2004.12.16
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コメント
Wikipedia,ぢつは改修車の項目書き足したの私なのですが,
書いた後で5006〜5008が搬出され,その後サボって書き足してません(汗)
トップナンバーの復活は喜ばしいです。登場時に追っかけたりしたなど,思い入れの深い車輌なので。
投稿: S.やくも | 2008.09.19 23:05
> S.やくもさん
おっと、Wikipedia:各車の車体改修工事に関する記述は、S.やくもさんでしたか・・!! いつも、精力的に編集に参加されているボランティアさんには感心するばかりです。
5006~5008号も既に搬出済みでしたか・・ 情報ありがとうございます。荒手車庫辺りには、滅多に行くことがないので、ほとんど車両の最新動向を把握できてません(^^;)。
投稿: T.Kaze | 2008.09.20 11:15