旧広島市民球場に 「折り鶴展示室」
昨日 1日、旧広島市民球場の前を通りかかった際にふと見上げると、窓から折り鶴が見えました。そう言えば、球場内に折り鶴を一時保管するようなことがどこかに書いてあったなぁ と思いつつ、ほんの気まぐれで立ち寄ってみました。球場内に入って、所狭しと並べられた多くの折り鶴を見てびっくり・・ すっかり、文字通りの 「折り鶴展示室」 として整えられていました。
パネルの説明書きによると・・ 平和記念公園の 「原爆の子の像」 に捧げられた折り鶴が展示されているとのことで、平成 17年度に学校から捧げられた折り鶴 300万羽、そして平成 20年度に捧げられた折り鶴 1,300万羽で、合計 1,600万羽の折り鶴が展示されているということです。更には、サダコと折り鶴ポスター展示、変わり鶴の展示や折り鶴体験コーナーも設けられていました。警備の方に聞いたところでは 5月1日~ 11月末の期間で展示されるということでした。
現在、旧広島市民球場跡地利用の問題に関連して折り鶴保存施設の是非などが議論されている訳ですが、取り敢えずそういった議論や展示場所のことは抜きにして、純粋にべらぼうな量の折り鶴を目前にして・・ 国内・海外から慰霊や平和祈念の思いが込められた折り鶴がこんなにもたくさん毎年々々広島に届いているんだということが分かりました。そして、こんなにもたくさんの思いが込められた折り鶴を何らかの形で活用する方策はないものかと考えてしまいますね・・。勿論、こういった展示をすることによって多くの人に見て貰うというのも折り鶴保存・活用の一貫だというのは分かりますが、もっと平和を願うメッセージを強く発信する活用策は無いものでしょうか!?
折り鶴展示を見た後、グランドの方を覗いてみたところ、ちょうどアマチュア野球の試合の真っ最中でした。開放的で真新しい新球場 (新広島市民球場: マツダスタジアム) を見慣れて、久しぶりに旧広島市民球場に戻ってくると、かなり狭くて寂れた感じですね。ここでシーズンを通してプロ野球のゲームが開催されていたなんて、ちょっと不思議な感じさえしてしまいます。大袈裟に言えば、かつての広島市民球場とはまるで別の球場へ入り込んだ感覚です。これは、球場内の広告が全て塗りつぶされてしまったのも大いに関係しているかもしれません!??
** 広島市ホームページで折り鶴展示に関するページを探してみました・・
> 旧広島市民球場で折り鶴を展示します【広島市】
> 旧日本銀行広島支店での折り鶴展示のご案内【広島市】
> 折り鶴データベース【広島市】
** 過去の 「(旧) 広島市民球場」 関連記事・・
> 新・旧広島市民球場 -2009.04.01
> 広島市民球場の看板取り外し -2009.03.31
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コメント
こんばんは。
私も先日この展示を見てきましたが、なんというか、もう結構ですというのが素直な所です。これ見ただけ等分折鶴は見たくないやというのがな感想ですね。
折紙という劣化しやすい素材を使っているだけに展示には向かないのではないでしょうか。
ところで先ほど気が付いたのですが、ブックマークの中に私のブログの名があります。代わりといってはなんですがこちらのブログを私の所からリンクしてもよろしいでしょうか。
投稿: ふがじん | 2009.05.04 00:51
> ふがじんさん
さすがにあれだけの量の折り鶴を見せられると、「もう結構です」 というのは、何となく分かるような気がします。ただ、折り鶴という形のあるもので反核・平和祈念のメッセージを伝えていくという点では、それなりに意味があることだと私は思っています。
折り鶴の素材とか劣化とか・・ 市民局 国際平和推進部というところで色々調査していることを今回初めて知りました。その結果、「最大40年程度は展示物として保存できるという見通しが得られた」 ということです。もっとも、経費やスペースの問題で、そんなに長期間保存・展示は現実的ではないことは市でも勿論承知していることでしょう。
ブックマークの件・・ 勝手にリンクさせていただきましたが、もしご迷惑であればリンク外しますので。こちらへのリンクの件はご自由にどうぞ。
投稿: T.Kaze | 2009.05.04 03:05
おはようございます。
折鶴そのものは仰るとおり平和への祈りが込められたものですので期間を区切り展示することはいいことだと思います。ただあれほど隙間無くびっしり詰められると正直なところ食傷気味です。どんな好物でも無理やり口を開けられて押し込まれりゃつらいのと一緒です。1年分の折鶴を一羽一羽が見えるような隙間をを開けて展示するには教室2個分ぐらいでしょうか。それこそ袋町小学校を壊さなけりゃよかったのにと思います。あれを交流プラザへの建て替えを進めたのは秋葉市長だったような・・・。
折鶴ではありませんが裸の大将で知られる山下清氏の貼り絵は氏の存命中には既に退色に悩まされていたそうです。長期間吊るしていれば埃もたまるでしょうし色褪せた折鶴を展示し続けるのはどうなのでしょうか。
早速ですがリンクさせて頂きました。
投稿: ふがじん | 2009.05.04 10:21
> ふがじんさん
広島市ホームページ内の折り鶴展示に関するページ
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1111202683475/index.html
から 『折り鶴の保存・活用策に係る検討結果の概要(2MB)(Word文書)』 を開くことができます。既にご覧になっているかもしれませんが!? それを見ると、これまでに折り鶴保存・活用の検討がなされていることが分かります。よくもまぁ、ここまで真面目に取り組んだものと感心させられます。
おっしゃる通り、余りにも色褪せたり埃まみれで見るに耐えないような状態での保存・展示というのは本来の目的を大きく損なう恐れもあると思う訳ですが、たぶん、市民局 国際平和推進部ではそこら辺りも折り込み済みではないかと想像しています。
リンクの件、どうもありがとうございますm(_ _)m
恐れ多くて恐縮です・・・
投稿: T.Kaze | 2009.05.04 23:40