八丁堀(13)--モノクロの広島

掲載した写真には、ほとんど関係ないのですが・・
広島は八丁堀交差点の一角、ビルの上に設置されていた大手家電メーカーの広告看板が撤去されてしまっているのを確認しました。その広告看板のすぐ下には、デジタルの温度表示器が設置されていたのですが、それも含めて跡形も無くなってしまいました。交差点を通る際は、いつも見上げて温度を確認していただけに、そこにあるべきものが無くなってしまったようで、妙に寂しくなってしまいました。
八丁堀界隈では、新たな商業ビルへの建て替えが進んでいるところもあったりして、それなりに賑やかな感じはあるものの、対照的に大手家電メーカーの広告看板が撤去されるなど、この不況の影響を感じさせるような変化が目に見えて出始めたということかもしれません!?? いつまで不況が続くのか、先が読めないので不安ばかりがつのるこの頃・・ 少なからず私の会社にも影響が出てきそうで、ちょっと心配です。
今日たまたま本屋で見つけて買ってきた書籍を紹介します。昭和20年代から30年代にかけての戦後復興期、写真家の明田弘司 (あけだこうし) 氏が広島で撮影されたモノクロ写真集で、タイトルは 『百二十八枚の広島』。広島市郷土資料館・館長の沼田氏が 「発刊によせて」 と題して書かれた箇所から引用すると・・
あの頃は何もない、生きることだけに精一杯の時代だったが、飽食の時代といわれる今にはない活力や温もり、希望があった。あの頃の写真を見ると、何だか元気が出てくる。
とありますが、まさに当時の広島の日常を記録した写真の数々を拝見しますと、活力や温もりを感じさせてくれます。何気ない広島の日常を活き活きと捉えた明田氏の写真は本当に素晴らしいと思いますので、機会がありましたら是非ともご覧下さい。
私自身、50年後・100年後に写真を見ていただいた方に何かを感じて貰えるような写真を撮りたいものだと・・ そんな刺激もいただきました。
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コメント
T. Kazeさん、
この写真、雨の日の八丁堀・・・モノクロで心が和みます。
彼女の視線の先に何があるのかな?と思いながら、爽やかな雨の日の匂いが届きそうです。
八丁堀界隈も著しい変貌を遂げているのですね。あの大手百貨店(三店舗)がある限り、八丁堀の記憶は残ります。八丁堀周辺の写真が掲載されると、隅々まで観ております(見るではなく)。
『百二十八枚の広島』、是非どうにかして手に入れようと思います。原爆投下後100年は広島市内には草木は生えないと言われていたのが、目覚しい復興で、今や「平和都市・広島」として美しい花々、草木がそして沢山の川が流れているころに自然・人々の逞しい生命力を感じます。
毎年8月5日、午後4時15分(日本時間8月6日、午前8時15分)には心から亡くなった方々のご冥福をお祈りしています。
投稿: ふ | 2009.08.05 03:47
> 「ふ」さん
広島は昨日4日、やっと梅雨明けが発表されました。時期としては、記録的に遅い梅雨明けとなったようです。これから、夏本番を迎えて暑い日が続きそうです。ただ、今年は平年より気温が低めなのか、夜にもなると外気が心地よい感じとなっています。
広島・八丁堀界隈ですが、徐々に変化しつつありますね。そんな中で、「ふ」さんの記憶にある大手百貨店(三店舗)は、ほとんど変化していないかもしれません!?? 良いのか悪いのか分かりませんけど・・。
投稿: T.Kaze | 2009.08.05 23:46
以前教えていただいた情報を元に十日市町まで行って 広島電鉄600型電車 最後の1台 602号車 の画像を撮影する事が出来ました。
T.Kaze さんの画像のように芸術性なんかカケラもない“はてなキーワード”の資料用の画像なので、ここでコメントを書くのは、場違いだと承知していますが「ありがとうございました」と、書きにきました。
投稿: shirusu | 2009.08.07 20:14
> shirusuさん
602号はうまく撮れましたか!? あの細身のスタイル・配色は、広電の車両の中でも個性的で、私のお気に入りの車両です。ここ最近、いつも目にするのは、朝ラッシュ時間帯に相生橋から紙屋町西に向かってくるところですが、電車の渋滞が起きているので、結構撮りやすいと思います。
昨日6日(原爆の日)は、会社出勤前に、現役で頑張っている 650形被爆電車を撮ってきました。元神戸市電 582号の選挙広報花電車も気になるところです。
投稿: T.Kaze | 2009.08.07 21:31