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2009.11.27

田舎への帰省

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20日から連休にかけて、田舎へ帰省してきました。一応、実家の仕事の手伝いを目的とした帰省でして、遊びとか写真撮影が目的ではありませんので誤解のないように・・。決して重労働をしてきた訳ではないのですが、連休中もずっと慣れない仕事をしていた関係で、普段使わない筋肉や腰が痛くなったりして、やや疲れ気味です。

実家の黒猫・・ いつもワンコ連れで帰ることを記憶しているのか、帰省した時はいつも距離を置いて、余り良い顔はしてくれません(^^;)。しばらくしてワンコがいないことが分かったのか、かなり接近してくれましたけど。

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さすがにこの時期、県北の朝は霜が降りるほど冷え込みます。すでに、今年は 1~2度雪がちらついてるみたいですから。

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2009.11.19

胡子大祭 (鎮座407年祭)・えびす講

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広島の冬の訪れを告げるお祭り 『胡子大祭』 が例年通り 18~20日に執り行われました。一昔前には、この時期になると広島市内中心市街地でも雪がちらつくことがあったと聞いたことがありますが、ここ最近ではそこまで冷え込んだような記憶はありません。今年は、直前に少し冷え込みはしましたが、大したことはなく、なんとなく暖冬を予感させる天候となりました。

そんな中、例年通り会社帰りに えびす通り商店街の中に位置する胡子神社へ立ち寄り、商売繁盛・家内安全を祈願してきました。昨年は参拝者の人出がやや少なくなった と思った記憶がありますけど、今年はまた更に人出が少なくなったように感じられました。神社前の通りの真ん中へ置かれた賽銭樽の中身もやや寂しかったような・・ こんな不況の時期だからこそ、商売繁盛を願う参拝者が多いかと思っていたのですが、それほどでもなかったような感じです。

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胡子神社周辺では、縁起物の熊手 「こまざらえ」 を他人にぶつけないように高く掲げて持ち歩く様子が見られましたが、その数はやや少な目でしょうか!? でも、不況とは言いながら、露店に置かれている最大級の 「こまざらえ」・・ そのお値段は 8万円もするそうですが、すでに予約された会社名を書いた札がこれ見よがしに取り付けられていましたね。

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今年の胡子大祭は、タイミングが合わず、福娘さんの写真を撮らせてもらうことができなかったのが一番の心残りだったり・・・。

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明日20日から連休にかけてパソコンが使用できない田舎へ行ってきます。その関係で、メール返信やブログのコメント等の対応ができなくなりますので、お許し下さいませm(_ _)m。

** 昨年・一昨年の 『えべっさん』 関連記事・・
 > 胡子大祭 (鎮座406年祭) -2008.11.19
 > えべっさん 405年祭 -2007.11.21
 > 「えべっさん」 もう準備完了!? -2007.11.12
 > 2007ミス福娘募集中!! -2007.09.11
 > えべっさん 404年祭 -2006.11.21


** 当ブログ掲載写真の盗用について (2015.11.06)


●株式会社ハンズ
先方の問い合わせフォームから再三連絡するも、全く反応なし。
http://www.hands-insurance.com/
http://www.hands-insurance.com/blog/えびす講/
Hands_pakuri


●トレンドキャッチ (運営者: ハイパーファクトリー)
一応、メール連絡あり。当該ページへ謝罪文掲載するも1日か2日のみで、後は別の写真に差し替えて知らん顔。ここも最悪!
http://trendcatch.info/
http://trendcatch.info/?p=1807
Trendcatch_pakuri


●オーダーシャツのドイ
当該ページ削除するも、メール連絡・謝罪など一切無し。とんでもなく超最悪!
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/doi-shirts/
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/doi-shirts/diary/detail/201411180003
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●広島インテリジェントホテルアネックス
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2009.11.10

e-サイクルひろしま

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11月5日~12月4日の期間、広島市内においてコミュニティサイクル社会実験 『e-サイクルひろしま』 が実施されています。この社会実験は、国土交通省と広島市が主体となっているもので、自転車の利用促進、国内外からの観光客の利便性の向上の観点から、コミュニティサイクルの有効性や本格実施にあたっての課題等を検証するための社会実験 ということだそうです。
その内容はというと・・ 供用の自転車を無料レンタルできるもので、借りた場所に返すだけではなくて、他の複数のサイクルポートに返却することができるところが特徴となっているようです。ちなみに広島市内では、フタバ図書GIGA広島駅前店や広島県立美術館、広島城、原爆ドーム (旧広島市民球場)、市内中心部に位置するホテル等々..、計 11ヶ所に仮設サイクルポートが設けられています。
冒頭の写真は、たまたま通りがかりに目についた広島県立美術館での様子で、入口のすぐ横にテントが設置され、その中に 2台のレンタサイクルが止められていました。国内外の観光客向けと思われる和文・英文のチラシなども置かれています。そこで番をされていた担当の方に少しだけお話しを伺ったところでは、そこそこ利用者がいるということでしたけど・・。それこそ、春とか秋口の心地よい時期ならまだしも、徐々に冷え込みが厳しくなってくるこの時期、しかも遠方から広島市を訪れた観光客が市内中心市街地でレンタサイクルなんか利用するのでしょうか!?? どうも、半信半疑になってしまうのですが・・。

それにしてもこのところ、あれやこれやと急に社会実験が増えたような気がするのですが気のせいでしょうか!? もしかしたら民主党が政権を取ったことと関係があるのではないかと勘ぐってしまうのですけど・・!? やたらに何でもかんでも社会実験をすれば良いというものではないことは、言うまでもありません。しっかりと吟味して、意義のある社会実験をしていただきたいのは勿論ですが、税金を使って社会実験をしたからには、その結果を国民・市民の目に分かりやすく報告していただくことも是非お願いしたいものです。過去に実施された社会実験の分かりやすい報告というのは、ほとんど目にしたことがないですから・・。

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2009.11.08

ひろしまドリミネーション2009

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11月6日(金)、平和大通りをメーン会場としてライトアップ事業 『ひろしまドリミネーション2009』 がスタートしました。今年は、昨年よりも 11日間ほど早くスタートして、年明け 1月3日まで 59日間のライトアップとなるようです。
早速、初日 6日の会社帰りに回り道して、平和大通りを歩きながら写真を撮ってみました。今年のイルミネーションは、昨年と同じ 130万球ということですが、より一層色とりどりというか、色鮮やかになったように感じられました。つい先日の新聞記事で、発光ダイオード (LED) 電球の割合を前年の 67%から 81%にアップ。 【11月5日付け中国新聞】 と記載されていましたけど、そのことが一層色鮮やかになった一因になっているようです。

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今年は、会場の一角にカフェが設置されました。メニューを覗いてみますと、コーヒー、ココア、オレンジジュース等に加えて、生ビール、酒、ウィスキー、ホットワイン等のアルコール類も販売されているようです。おまけに、カフェのすぐ横で、時間を決めてミニコンサートが行われるようで、生演奏を聴きながら飲み物を楽しめるようになっていました。ちなみに初日は、女性お二人によるフルートの演奏が行われていました。

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** 昨年・一昨年の 『ドリミネーション』 関連記事・・
 > ドリミネーション2008・路面電車編 -2008.12.29
 > 2008 ドリーム白馬車 -2008.12.27
 > ひろしまドリミネーション2008 -2008.12.13
 > ドリミネーション 2007 (その3) -2007.12.23・・ エネルギーの無駄遣い??
 > ドリミネーション 2007 (その2) -2007.12.16・・ 昨年のモニュメント
 > ひろしまドリミネーション 2007 -2007.11.29・・ これまでの球数の変遷など

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2009.11.07

LRT都市サミット広島2009(その5)

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この記事は、先日の記事 「LRT都市サミット広島2009(その4)」 の続きで、このシリーズの最終回となります。
成り行きで、第2部 パネルディスカッションの記録からテキストを起こしています。必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所があるかもしれませんのでご了承下さい。結構な文字数ですので、特に興味がある方だけどうぞ・・

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
残り 10分になりましたので、最後のテーマ・・ 私の心に残った三つ目のキーワードが 「LRTを推進するための都市間の連携」 です。地方分権時代が来ると思われますが、その中で今後の LRTの課題や展望を制度、或いは仕組みなども含めまして、或いは都市と都市の間の連携のようなものを含めて、一言ずつでお願いします。まずは鹿児島の森さん、お願いします。

▼鹿児島市長 森博幸 氏
先ほどお話ししましたように、鹿児島の市営公共交通機関というのは長い歴史の中で・・。しかしながら再建団体等に陥るなど、大変厳しい状況がありましたけど、最近では、LRTを含めて路面電車に対する市民の評価というのは大変高くなってきています。また、LRTの果たす役割というのが、街づくりの大きな核になっている部分を持っているということです。
市民の皆様方からも LRTを活用した街づくり、また延伸等を含めた整備等の情報等がありますので、今後は各都市と連携をより深めながら、そしてまたより良い活用できるような LRTの進展に取り組んでいきたい。

▼富山市長 森雅志 氏
課題という意味で言いますと、道路上の車線を減らして軌道を入れることについて市民にどう理解を得ていくかということが一番大きな課題でした。次に民業である軌道事業に公費を投入することをどこまで市民が認めてくれるのかという、その妥当性の議論・・ これが非常に大事だと思う。行政の側としては、具体像を示して、しっかり明示し説得していくということだろうと思います。

▼豊橋市長 佐原光一 氏
私どもの地域では、県境をまたいだ地域連携、三遠南信といって・・ 三河・遠州・南信州、この流れの中で、今この時期どこも自動車産業の街なんて大変なとこですが、実は鉄道は JRさん含めて名鉄さん、豊橋鉄道さん、遠鉄さんとたくさんあります。その中でまた浜松市では LRTを新たに引こうじゃないかという・・・。そういった中で、既存の鉄道として、新たに敷こうとしている LRTを含めて、鉄道と自動車の共存の社会作りを目指していきたい。連携の中で議論を進めていきたいと思っている。
同様に鉄道と道路等の連携の中で駅前の整備なんか問題になってくる。私ども駅前が大変複雑になっている。バスターミナルからバスに乗って駅前を出るまでに 3分-4分かかってしまう。その部分を整備する中で、広電さんが羨ましいなと思ったのは、広島駅前は狭いんですけど、あそこの地下がある。地下にそのまま入れてしまえば、上も広く使えるし、バスの接続も電車との接続もとてもスムースにいく社会ができそうだなと、ちょっと羨ましく思いました。

▼広島電鉄株式会社 代表取締役社長 大田哲哉 氏
LRTに関してもう一つ大きな問題は・・ ドイツにカールスルーエという都市があるんですけど、ここの LRTは ICEという・・ 日本で言えば新幹線・・ 新幹線の車両が乗り入れている。考えられないです。僕は乗ってみました。新幹線の半分以下の高さの LRTがすれ違うわけです。そういうことが可能です。だから、乗り継ぐシームレス化が必要ですけども、それよりも繋ぐ方がもっと必要だと思います。例えば、JR芸備線と白島線くらいを繋いでいって、郊外から直接都市の中に入れる。或いは、横川から JR可部線を繋いで、可部沿線の人が直接入ってこれるような・・ そういう LRTのネットワーク拡大というのは、これからの大きな課題であろうと思います。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
色んな魅力がある LRT・・ 次の世代へ残す贈り物として考えた時に、何かイメージ等ありますでしょうか。

▼路面電車を考える会 山根政則 氏
皆さん、交通権という言葉はご存じでしょうか?ヨーロッパでは、今は市民は年齢条件かかわらず、身体が不自由な方も元気な方も移動する権利が基本的にあるということです。ちょうど我々は健康保険料を払って、金持ち元気な人でも、病院に行かなくてもお金を払う。仮にお金がない人でも、昔だったら薬屋で薬を買って飲むことができなかった方がちゃんと救急車で運ばれて救助される。整備??料金ですね。それと同じような感覚で、人も移動することについて交通権があるという基本的な考え方が日本にはどうもない。これがやはり色んな交通改良の障害になっている。
やはり、ヨーロッパの方は・・ (略) 市の財政からプールして使う・・。当然、弱者の方に対する補助じゃないんですね。権利としてある。同じような思想は、日本でも交通権として芽生えてきて当たり前になる時代が来るでしょう。都会で言えば、水平な移動装置として LRTの電車が期待されると思います。

▼映画美術監督 部谷京子 氏
私は毎年 「小さな祈りの影絵展」 というのをやっておりまして、必ず毎年被爆者の方々にお話を聞いて作品を作るということを続けているんですけど・・ ある方がおっしゃったんですね。被爆直後の道路に立った時に、真っ直ぐに延びるレールが西日を浴びてキラキラ光っていたと・・ それを見た時に、きっとこの街は蘇ると思ったし、自分らも生きていけると思ったとおっしゃったんですね。今それを思い出して・・ そういう風に皆さんが大事にしてこられたこの街の路面電車が、これから・・ 街がもっと魅力的に・・・・ 全く知らない方たちが笑顔で・・ そんな電車の走る街であれば、将来的に安心して・・(略)。

▼広島市長 秋葉忠利 氏
もう皆さん色々おっしゃっていて、付け加えることは余りありません。(略)
都市が何故重要なのかというと・・ これはやはり地方自治体として、市民の皆さんの声で政治が動く、社会が動く単位として、都市がやはり本当に適正な規模だし、歴史的にも都市が支えてきたということがとても大事だと思う。世界的な温暖化の問題でも一番活発に活動しているのが都市ですし、それから平和市長会議・・ 核兵器廃絶の問題でも都市がやはり・・ 世界を動かしつつある時代です。
やはり LRTを中心とした公共交通の分野でも、交通権という言葉を使うかどうかは別として、やはり皆さんが日常生活をしていく上で必要不可欠な手段を都市・・ 市民の皆さんの声で・・ 市民の声というのは、例えば原爆による先駆者の歴史が広島にはありますけど、その広島のその時の体験が、未来にも路面電車が大事になるんだという一番本質的なところを先見する能力がその当時の人達にあって、路面電車が残され、そしてある意味では先進的な都市として頑張っている。そういう先見性も多くの市民の皆さんの総合的な視野としてある。それが中心になって、例えば国が動き、そして専門的なアドバイスをいただきながら、更に展開していく。その上で、都市と都市との連携が大きな力・・ 個々の都市の持っているエネルギーを繋いで、画期的な力を発揮する上でこれからも大事だと思う。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
ちょうど時間になったようですので、簡単にまとめをしてパネルディスカッションを終了したいと思います。今日のパネルディスカッションを通じて、まず LRTの魅力というのは、人間スケールの乗り物だということを皆さん共通におっしゃっていたように思います。チンチン電車という愛称で我々の生活に入り込んでいる路面電車でしたけど、LRTという愛称・・・。
最後に昨日のサミット宣言にもありましたけど、LRT都市サミットは 2年後の 2011年に富山市で開催することが決定しています。2年後に今日の議論が、議論だけではなくて一部実現していることを期待して、本日のパネルディスカッションを終わりたいと思います。最後になりましたが、7名のパネリストの方々、どうもありがとうございました。

▼路面電車を考える会 山根政則 氏
あの、せっかく時間通り終わったのですが・・ 3分から5分いただけないでしょうか?
実は昨日と今日 2日間、専門の公共交通の方、各地の方が自分の都市についての LRTの改良について随分お話ししました。これらは全部改良なんですね。昨日今日を通じて出てこない大事な話題があるのは、何故 LRTの新しい線路や延長・・ 新線が出ないか・・ 私の感想・疑問です。10年前に広島へ帰ってきまして・・・ その時にヨーロッパの情報を聞きますと、20都市くらいが LRTの新線と延長線ができた。私は、10年間かければ日本でも 2割くらいできると思った。ところが、この 10年が経っても富山市以外にはありません。これはおかしい、何故だろうか? ということを皆さんに投げかけたいと思います。日本は、車の例でよくお分かりのように、マフラー改良、エンジン改良・・ 改良は良いけど、新しい乗り物を作るということが苦手なようです。LRTも同じです。
10年前に東京で国際的な LRTの会議がありました。私は、それに参加したんですけど、2日間色々な事例発表があった中で一番印象に残っているのは、フランスのある都市の交通局長さんの発表です。これは、どういうやり方で LRTの新線を作ったのかという・・ その都市のやり方は、色々な案をどんどん自分らも出す。市民も出す。それから議論する。商店街の人は駐車できないということで、とにかく反対。それらをそのまま正直に良い点・悪い点・反対点をずらっと並べて、最終 15項目・・ 公開して、もうこれ以上案が出尽くした時点で、ドンと実行するという話だった。議論する、公開する、議論する、ドンと実行する。これがヨーロッパのやり方。
都市の交通権があるわけで・・ 交通権は車に対するものではなく、移動する権利だから・・ 原資は各都市が持っているらしいのですが、考え方としては車のお金も電車のお金も歩く人も歩道もお金の使い方はイコール。お金の使い方で、赤字・黒字も全体を評価して良ければドンとやる。結果はどうでしょう。私は広島で 10年、新しい路面電車・・ 日本中の情報をホームページでやってます。LRT新線・延長線の計画は何十も出ています。20も30も。ところが実例は、残念ながら先ほど言った通り。(略) 誰かが反対するとできないのが日本。ヨーロッパ流は反対があるのも全部公開して、そして最後全体としてベストと思われる方法を実行。10年経った結果、ヨーロッパとアメリカ・・ 倍の40都市くらい・・ 2倍に新しい線路が増えている。改良ではなく、新しい線路や延伸。日本は周回遅れです。私は 10年経ったら、ヨーロッパの 10年遅れのケースでいくなと 10年前に思っていましたが、今は絶望しています。やはり日本のやり方を改めないと直らないなと思った。例外が富山市です。(略) あの例をご覧になって分かりますように、たぶん、やり方を変えれば日本でも新しい線路ができる。2年後の富山の LRT都市サミットにおいては、是非その問題を取り上げていただきたいと思います。よろしくお願いします。

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以下、編集後記・・
LRT都市サミットの二日目、約 2時間に渡るパネルディスカッションの討議内容を、所々端折りながらではありますが、一通りテキストにして記録してみました。録音品質の悪さもあり、また話言葉をある程度分かりやすいテキストに編集している関係で、必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所もあると思います。(もしも明らかな間違い等に気付かれた場合、ご指摘等いただけましたら幸いです。) そういったこともあるため、当ブログ雑記帳に掲載したパネルディスカッションの記録を丸々転載するような行為はお断りですのでご了承下さいませ。
全部読もうとすると結構長くて大変なので・・ 例えば、国内 LRTにおける成功事例とされる富山市の取り組みに関する情報を知りたい方は、富山市長の話だけでも拾い読みしていただくと、その迫力が多少は伝わるのではないかと思っています。また、広島市における路面電車の LRT化を含めた公共交通全般の話題については、広島市長と広島電鉄大田社長の話が参考になると思います。結構、興味深い話もありますので、広島市民の方には読んでいただきたい・・。

さて、成り行きとは言え、結構な手間暇かかる作業をやった経緯というか、何故こんな記録をブログで公開したのかということについて、以下にメモしておきます。
まず第一は、こういった記録は誰も公開していなかったから。路面電車や LRTの話題を扱っている Webサイトやブログはたくさんあると思いますけど、LRT都市サミットに関する 「まとまったレポート」 をアップされているサイトは残念ながら見あたりませんでした。(私が見落としている可能性は大いにありますが) やはり、広島市で開催された初の LRT都市サミットということもあり、特に広島市内在住の路面電車ファン的には、何かしら 「まとまったレポート」 っぽいものをアップしたかったという思いがありました。
二番目に、もっと多くの一般の方々にパネルディスカッション等で討議された内容を紹介したかったから。最初の頃の記事にも書きましたけど、今回思った以上に一般参加者が少なかったという印象を持ちました。これは、とりもなおさず LRTに対する広島市民の関心の低さの表れだろうと思っています。我々の身近な公共交通に関する話題でもあり、日々利用している路面電車の将来を思い浮かべると、もっともっと多くの広島市民の方々に感心を持っていただきたいという思いを持っています。
三番目に、極力全体の話の流れをそのまま紹介したかったから。パネルディスカッションの性格上、討議の流れとか、前後の繋がりとかがあるわけで、その中から一部分だけを取り上げるというやり方はしたくなかったということです。実は、翌日の朝日新聞に今回の LRT都市サミットの記事が掲載されたのですが、そこにはこんな記述がありました・・
『パネルディスカッションでは、広島電鉄の大田哲哉社長は、電車のどの扉からも乗降できる 「信用乗車システム」 について 「11年までに導入したい」 と述べた。「白島からJR芸備線、横川からJR可部線につなぐことにより、LRTのネットワークを拡大したい」 との構想も示した。』(11月1日付け朝日新聞)
この前段で触れられている信用乗車制度の件については、既に以前から ICカード PASPYの導入に伴って実施を計画していることが発表されており、それを実現させるための具体的な検討も広島電鉄の中では多少なりともなされているものと想像しています。それなら後半の JR芸備線や可部線と広電・路面電車との接続に関してはどうかというと、あくまでもパネルディスカッションの中では LRTネットワーク拡大の一例として挙げられたにすぎないと思うわけで、「構想を示した」 というのは、いささか言い過ぎのような気がしました。更には、全体の話の流れを通して聞いていくと、LRT先進国のヨーロッパでは、広島で言えば JR芸備線や可部線と広電・路面電車を接続するような大胆なことを実現させて路線を拡大している。そんなことが日本国内でも将来的にできるかどうかは大きな課題であって、おそらく簡単には実現できないでしょうな・・ といったようなニュアンスにも受け取れました。要するに、話題性のありそうな箇所だけを部分的に切り取って、そこだけを提示してしまうと、変な誤解を招く恐れがあるのではないかと思ったということです。
四番目は、今回のパネルディスカッションの討議内容はブログで記録/公開するのが手っ取り早くて適当だと思ったから。こういった記録は、紙面の限られた新聞ではまず取り扱うことはないでしょう。TVでは、とりわけ市民の関心が低い話題であるだけに、せいぜい 1~2分のニュースとして取り上げられるのが精一杯という気がします。そんな風に考えてみると、ページ数に制限のないブログで記録/公開するのが一番適しているように思えました。当日会場では、ビデオカメラで記録されているらしい方も見えましたので、その内にどこかから映像+音声で公開されることがあるかもしれません!?? でも、ビデオ映像を延々 2時間も見続けるのは苦痛だと思いますし、簡単に検索もできるテキストを起こしておくのが最良だと判断した次第です。

尚、当ブログ雑記帳において、パネルディスカッションの討議内容をこのような形で記録/公開するに際して、LRT都市サミットの主催者である広島市・道路交通局都市交通部の方に相談をしています。そうしたところ、「公開の場でのディスカッションの内容であり、特段 主催者サイドから掲載取り止めを求めるようなことは無い」 といったような回答をいただきました。併せて、「例えば、恣意的に発言内容を変更したり、発言者から趣旨が違うといったクレームが出たら別」 ということもアドバイスいただきましたので、その辺りはそれなりに気を遣ってテキストにしているつもりです。
(完)

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** 過去の関連記事・・
 > LRT都市サミット広島2009(その4) -2009.11.05
 > LRT都市サミット広島2009(その3) -2009.11.04
 > LRT都市サミット広島2009(その2) -2009.11.02
 > LRT都市サミット広島2009(その1) -2009.11.01
 > LRT都市サミット広島2009開幕!! -2009.10.31

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2009.11.06

広島電鉄 第14回路面電車まつり

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路面電車の日 6月10日にちなんで、毎年 6月の休日に開催されていた 『広電・路面電車まつり』 ですが、今年は 『LRT都市サミット広島2009』 の関連イベントという位置づけで 11月1日(日) に開催されました。
今年で第14回目となる 『路面電車まつり』 は、あいにくの雨にたたられ、会場となった千田車庫内には傘を手にした来場者の姿がありました。2両のレトロ電車の共演が見られた前日 10月31日(土)は非常に天気が良くて汗ばむくらいだっただけに、何とも恨めしい天候となってしまいましたが、こればっかりは仕方がないですね。これまで、毎回欠かさず 『路面電車まつり』 に参加している訳ではありませんが、ここまでの雨に降られた記憶は無いと思いますけど・・。雨模様であったことが影響していたのか、例年よりも人出が少なかったようにも見えました。

まずは今年の展示車両・・ 大正形電車 101号とハノーバー電車 238号こそ例年通りに展示されていましたが、その他はやや様変わりしていました。まず目に付いたのが、先頃営業運行から離脱した 2両連結車 2000形の 2006+2007号。「このたびの宮島線への PASPY導入に伴い、2009(平成21)年10月16日をもって営業運転を休止しています。」 と説明書きされたパネルが添えられていました。

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そして独製グリーンムーバー 5001号のサンフレッチェ電車、国産超低床車グリーンムーバーmax 5109号のカープ電車。今年は、ドルトムント電車 76号の姿が見えなくて、やや寂しい感じでした。

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ピット見学コーナーは昨年同様、グリーンムーバーmaxと被爆電車 652号の足回りを下から見比べることができます。

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ピット見学コーナーのすぐ隣では、グリーンムーバーmaxのミニ電車が子供達を乗せて行ったり来たりしていました。どうやら、雨が降った関係で、屋内での往復運転に切り替えられた模様です。

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工場内に設置されていた模型コーナー・・ 毎年のことながら、チビッコ達に大人気です。

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工場内の一角では、『LRT都市サミット広島2009』 に関係した全国の路面電車写真パネルが展示されていました。広島駅南口地下広場に展示されていたものと同じ写真が使い回しされているようで、やや物足りない感じ・・(^^;)。すぐ隣では、『LRT都市サミット広島2009』 開催を記念して発行された切手の販売もされていました。

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ということで、昼前に会場入りして一通り見学した後は、ほんの少しだけフードコーナーで飲み食いして早々に退散しました。やはり雨模様の中での 『路面電車まつり』 は、何となく冴えない感じで盛り上がりに欠けるような気がします。ただ、チビッコ達にとっては雨なんかほとんど関係ないようで、大いに 『路面電車まつり』 を満喫したことでしょう!!
広島電鉄及び関係者の皆様・・ あいにくの雨の中でお疲れ様でした。

** 昨年以前の路面電車まつりの記事をご紹介・・
 > 広島電鉄 第13回路面電車まつり -2008.06.11
 > 第12回路面電車まつり -2007.06.10
 > 第11回路面電車まつり(続編) -2006.06.15
 > 第11回路面電車まつり -2006.06.11
 > 第10回路面電車まつり -2005.06.08
 > 第9回路面電車まつり -2004.06.06

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2009.11.05

LRT都市サミット広島2009(その4)

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この記事は、先日の記事 「LRT都市サミット広島2009(その3)」 の続きです。
成り行きで、第2部 パネルディスカッションの記録からテキストを起こしています。必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所も多々あると思いますのでご了承下さい。結構な文字数ですので、特に興味がある方だけどうぞ・・

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
それでは、サミット宣言の中で二つ目のキーワードに移ります。二つ目は 「まちづくり」 という言葉だったと思います。(略)
とりわけ、午前中の事例紹介にもありましたけども、富山の LRTで街が随分変わったという報告を受けています。ここで富山の森さんには、改めて富山市で LRT導入によってどんな風に街が変わったのか、言葉としてコンパクトシティというような言葉もありましたけども、どのような苦労があったのか、こういった点をご紹介いただきたいと思います。

▼富山市長 森雅志 氏
富山のライトレールが供用を開始したのが平成18年4月、計画を発表したのが平成15年5月ですので、丸3年で運行を始めることができました。その直後に岐阜県庁に行きましたら、地元の新聞の一面に 「廃線のJR線を再生させる富山、路面電車を廃止する岐阜、漁夫の利の福井」 とありました。岐阜の車両は富山市にも来ているので、漁夫の利の福井と富山ということになる。つまり、岐阜で廃止した電車・・ 車両を福井と富山で利用されている。
それは、それぞれの街の考え方だと思うんですね。道路上にある路面電車を廃止して街づくりを進めるというのは一つの選択肢ですし、せっかく残った路面電車を大事にして街づくりしようというのも、その都市の選択肢だと思うので、どちらが正しくて、どちらが間違っているということではないと思う。市民と一緒に考えながら、将来をにらんで街づくりをするという意味で、富山市の取り組みとしては、路面電車が大変大きなウエイトを占めるということ。
先ほどご紹介いただきましたが、環状線化で赤い線で引かれているところを繋ぐと、街の真ん中に路面電車のサークルができますので、対角線上に電車を置いて、一日中ぐるぐる回っているというものを作ります。12月末に運行開始ですが、ウィーンのリングのような感じですね。初めて街を訪れた方も、やがて新幹線が来た後、こんな風に地上レベルで上のライトレールと繋がりますので、エスカレータで地上に降りると路面電車が待っていて、それで市内の中心部を循環できる。初めて来た方も安心して街を歩けるというという構造を作り、かつ、この周辺にこれからの公共施設は凝集させる。都心部は人口が減少していますし、小学校も維持できないので、学校統合した跡地がたくさんありますんで、図書館だとか美術館だとか、高齢者のケアハウスだとか色んなものは、これからは郊外に作らずに街の中につくる。
そして、街の中にできた路面電車のサークルの方へ向けて、様々な公共交通の質を高めていく。電停やバス停の近くに住む人には、具体的に住宅一軒につき 30万円とか 50万円とか補助金をもう出していまして、そういうところに緩やかに人の住まいを誘導することによって、人口減少地帯であっても、或いは 90歳代でお一人で暮らす高齢者が激増する時代であっても、そういう皆さんに必ずしも車に頼らなくても暮らせる街を作りたいというのが富山市の街づくりの基本構造です。公共交通を軸としたコンパクトな街づくりをしたいということです。
それで、それじゃあ人口が減るのに、都心部に人を寄せようとすると、どういう人が住むんだ・・ ということをよく聞かれます。この図面でいうと、この場所に一箇所と、この辺りに一箇所、つい最近、高齢者賃貸住宅ができました。民間の事業です。どちらも凄く高い倍率で抽選となりました。入居した方は全員 郊外に一戸建ての住宅を持っていて、そこで一人で暮らしていたお婆さんです。冬場除雪の問題だとか、ゴミを出すこと、?に行くこと、そういうことを考えると、その住宅はそこに置きながら、都心部の質の良い住空間に移っていく。つまり、デュアルハウスというかマルチハウスというか、複数の居住空間を持つ時代に段々なっていくんだと私は思っていまして、それを選択しながら老後を快適に暮らすということだろうと思っています。
それから、この界隈に色々な施設を集める・・ ここにコンサートホールがあるんですが、最近路面電車で来る人が増えましたので、幕間には積極的にアルコールを出しています。ライトレールの沿線には競輪場もありますけど、ICカードを持っている人にはビールも売ります。つまり、暮らし方が変わるということですね。車一辺倒の暮らしよりも、もっと豊かで楽しい暮らしというものが実現できるんだろうと思っています。街づくりプラス、まさに秋葉市長もおっしゃる、ライフスタイルそのものに影響を与えるだろうと思っています。
実は 3年前にこの計画を発表した時に・・ 一昨年 3日間、路面電車・・ ライトレールも富山地方鉄道の路面電車も無料にしました。無料の費用は市が交通事業者に負担しました。そうすると、路面電車の利用者は 11.5倍になった。つまり、富山市民はタダだと乗るというのよく分かった。世界の例で言うと、ポートランドへ行きますと都心部はバスも電車も無料です。郊外から乗り入れてくる時はお金を払うんですが、都心部にいる人達は一切無料なんですね。もの凄い賑わいができているわけです。さすがに無料にする分を 365日、市が支えるのは無理ですけれども、例えば富山の市電は 1日に 1万人が乗って黒字なんですね。半分は定期です。そうすると、5,000人が 200円払うと 1日 100万円キャッシュが入ってくるわけですから・・ 例えば、街の中にある商業者が 150万円出したら、第3日曜日は無料にして下さいとか、そういうことを交通事業者と交渉を始めて欲しい、こう思っているんですね。そのリーディングの事業のために市が 3日間、800万円だったか負担したんですが、確かに人の動きが変わりました。こういうことも含めて街づくりということに繋げていく仕掛け・装置としての機能は、充分 路面電車は大きいものを持っている。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
素晴らしく迫力のあるお話でした。要するに、人をいかに誘導するか。こういう街づくりに LRTが貢献しているということがよく分かりました。
それでは、広島市の秋葉さんには、同じように街づくりという観点で、先ほどの富山の都市構造の再建以外のところで、LRTと街づくりの関連につきまして、広島市の経験からご披露いただきたいと思います。

▼広島市長 秋葉忠利 氏
LRT化ということで、これは現在先ほどの統計にもありましたように、広島市内を走っている LRT、これは広電の車両ですけど 22両あるということで全国一ですけど・・ 一つにはやっぱり、もっと数が増えることで便利になる。それと、後は路線を拡充する。先ほど新球場の話しがありましたし、広島駅前に真っ直ぐ乗り入れた方が便利じゃないかという話もあります。それ以外では、西広島駅から広島駅への新しい路線を作る。どれもお金のかかることですので、すぐにということにはならないと思いますけれども、きちんとした計画を立てながら一つ一つ実現していくことが非常に重要だと思います。
LRTそのものによっての直接的な街づくりという話とはちょっとずれるんですが、広島は大変広いですから・・ デルタ部分の半径 2.5キロメートルの円内に入りますけど、その部分では路面電車を今まで以上に利用して有効に使う・・ それの一貫として、例えばトランジットモールというものを整備して歩くことで都市の魅力をもっと高める。そのためには、おそらく無料化ということも検討しなくてはいけないと思っている。実は、これも今実行中なんですね。バスなんですけれども、市内の循環バスを・・ これは、まだ無料化まではいかないですが、100円でぐるぐる回って貰って、循環バスの需要がどういう風に街づくりに役立つのかということの実験も現在やっている。例えば、それを無料化するというような社会実験も是非やってみたいと思います。
そういう形で、都心部の交通・・ 今でも大変便利ですけど、それを更に整備して効率的にしていく。その中に当然また広島はバスの街でもありますから、バスをうまく使っていくことも大事だと思います。そのバスの関連で言いますと、もう一つ広島の公共交通を支えているのがアストラムライン。この沿線は大変人口が増えています。そのアストラムラインを延伸するという計画はあるが、財政的に難しいということで、一時手が着いていない状態です。この将来もきちんと考えなくてはいけない。それに関連して、実はそれ以前には、郊外地域の団地から都心部までバスが通っていたものが廃止された。となると、団地からアストラムラインまでのフィーダーバス・・ 交通手段がないから、そこに補助金を出してバスのサービスを続けてもらう。それも期限がありましたので、最近では難しくなってきた。そこで、地域の皆さんがコミュニティバスという形で実質的にその交通事業者の皆さんと話す・・ タクシー会社が多いんですけど、そういった新しい形の市民が主体になった交通手段というものを作り出している。その一番良い例が黄金山なんです。あそこは山ですから・・ 市内にあります大変大きな山で、その黄金山に住んでいる方は山を下りて都心部に向かう。高齢者の皆さんが大変難しい。これも 1年の社会実験ですけど、コミュニティタクシーという形で公共交通を提供して、その上下の難しさを解決しながら、皆さんに都心に来て・・ 来れば、かなりコンパクトですから、歩いてもらうということを随分努力をしてやっている。それを郊外にもどんどん広げていきたい。
それだけでは充分でない場合には、交通手段のシームレス化ということで、今の我々の考えている自動車というのは、小さいものでも 4人乗りですけれども、もっと小さくして、要するに車椅子に屋根を付けた、だけど安全でそれなりに走るような車があれば、それは一つの交通手段になる。或いはセグウェイみたいな一人乗りの本当に簡単な乗り物、そういうものもできている。そういった新しい技術を使いながら、全ての色々な所に住んでいる皆さんの交通ニーズを満たしていくようなことを色々な形で積極的に前に進めていくということだと思います。
それの高速化、そして大量輸送化ということが、その中でどうしても必要になり・・ これは通勤・通学というものがラッシュ時を作り出している。全部フレックスタイムで解決できれば良いんですけど、それで全部解決できるという問題でもありませんので、それに対応する形での LRTが中心となった・・・ どうしても中心になってくる時代だという風に思います。それを中心にはしますけれども、その周辺にある色々なニーズをきめ細かく、新しい技術を使いながら、一つの都市としてまとまった形で充実していく方向を是非探っていきたい。それが新たな人の流れを作り、新しい賑わいを作っていく上で大変役に立つ。
最後にもう一つ、現在広島市に、大雑把な推測なんですけど、人が住んでいない一戸建ての家が大体 10万戸くらいある。かなりの数なんですけど、例えば、これをどういう風に使っていくかなんていうことも、こういう交通政策と一緒に、それとバリアフリー化・高齢化というような問題と一緒に考えていくことが都市の活性化に繋がる。そういうことをクロスセクションさせ・・・ 横軸の行政の仕事・・・ 色々なところで考えてもらって、これを前に進めていきたい。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
街の総合的な交通体系の中での LRTに位置づけをお伺いしたように思います。(略)
(略) 道具として、LRTは技術的な改良とか工夫があるんじゃないかと想像しますけど、ご紹介いただけますでしょうか。

▼広島電鉄株式会社 代表取締役社長 大田哲哉 氏
LRTでの街づくりというのは、先程来話しがありますように、計り知れないものがあると思います。LRTで都市作りをして大変有名になったのがストラスブールですけど、ここも最初は、できるまでの10年くらいは地下鉄にするか、或いは路面電車にするか、議論してなかなか前に進まなかった。だけど、プロットマンという女性の市長が公約でマニュフェストに LRTを造るということで、当選をして LRTができたわけです。その LRTができて、LRTの沿線、駅の周辺の住宅とか商業不動産あたりが随分高騰しました。有名なのは・・ これは最初にできたのはブルノーブルの方が早いと思いますが・・ トランジットモール・・ これは商店街を歩行者天国にして、その中に LRTを通す。これがトランジットモールですけど、バスでやっているモールもあります。要するに、歩行者天国の中に公共交通を入れて商店街を賑やかにしていくという手法でありますけど、最初は大反対があった。でも、今は成功している。作って 10年くらいですから、50%くらいの人で・・・。ただ、不動産の価値が上がりますから、賃料が高くなる。賃料が高くなっても人がたくさん来るから・・ そうすると、高級品を扱う店舗が増えてくる。近所に住んでいる方が日用品を身近なところでと思っても、なかなかそういう物を売る店が少なくなって、店の新陳代謝が起こっているという状況もあります。しかし、賑わいがあるから・・。
じゃあ、我が国でそういうことができないかということですが、どうしてもやろうと思えば、その商店街がやる気を出して貰う・・ 自分達で活力がある商店街を作ろうという、そういう気持ちがないと無理だと思います。それに色んな行政のバックアップがあれば可能になる。そこまで踏み切るというのは、なかなか難しいかなと思います。
それから、街に賑わいを創出するには、新しい沿線を作るということも、移動しやすい環境を作るということも必要です。先ほどの山根さんの市民提案の中にありました・・・ 今、我々が広島市と協議しておるのは、広島駅前大橋線と、平和大通り線でも江波線のところまで早くできないかなということ。こういうものができると、こういうところ・・ 南側に賑わいの創出ができると思っています。賑わい創出という意味からすればそういうことです。
もう一つ、LRTの仕組みですが、もっと便利にするためには車内移動・・ ヨーロッパで LRTというと・・ ヨーロッパの場合は公共交通全部そうなんですけど、車内で移動する必要がないんですね。乗ったところから、自分でボタンを押して乗って、乗ったところから降りる。集改札があるのは日本の場合だけです。特に LRTで長い 30メートルの車両ですと、下手すると中で半分の 15メートル移動しなければいけない。動いている車両の中での移動になる。もっと LRTを便利にするには、車内移動を無くすことが一番重要だと思います。今、PASPYがありますが、現在 22万枚くらい。10月17日から、広島県下の公共交通・・ JRを除く全部で使えます。JRの ICOCAはこの機械で使えるんですけど、PASPYは残念ながら JRには使えません。いずれは、相互で使えるような形にしていきたいと考えていますが、今の段階では・・・。このカードができた関係で、乗ったドアから降りてもらうことも可能になる。乗り降りも早くなりますし・・ それを何とか 23年くらいまでにはやっていきたいと考えています。

▼富山市長 森雅志 氏
今お話しのあった信用乗車は、富山ライトレールは朝 9時までに限り やっています。全てのドアから乗り降りができるということで、高校生も含めて使っていますが、全くと言っていいくらい問題は起きていませんので、これはできることなら一日中それができる社会になればいいなと思います。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
(信用乗車制度は) 日本人の文化に合っているのかもしれませんね。

(つづく) > 最終回: LRT都市サミット広島2009(その5) -2009.12.10

** 過去の関連記事・・
 > LRT都市サミット広島2009(その3) -2009.11.04
 > LRT都市サミット広島2009(その2) -2009.11.02
 > LRT都市サミット広島2009(その1) -2009.11.01
 > LRT都市サミット広島2009開幕!! -2009.10.31

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2009.11.04

LRT都市サミット広島2009(その3)

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この記事は、先日の記事 「LRT都市サミット広島2009(その2)」 の続きです。
成り行きで、第2部 パネルディスカッションの記録からテキストを起こしています。必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所も多々あると思いますのでご了承下さい。結構な文字数ですので、特に興味がある方だけどうぞ・・

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
さて昨日、この LRT都市サミットの第1日目がございまして、その中で市長会議が行われました。そのアウトプット・・ 成果としてサミット宣言が公表されました。私にとってその宣言の中で心に残るキーワードが 3つぐらいありました。これからその3つのキーワードを軸にして、パネリストの方々から、それぞれ焦点をあてながら、お話をしていただきたいと思います。
それではまず一つ目ですが、「人と地球環境に優しい乗り物」・・ これが LRTだということを主張されています。これについて、いくつかお話を伺いたいと思います。
部谷さんは映画美術監督ということで、映画作品を通じて多くの人にメッセージを日頃出されているわけですけど、「人に優しい乗り物」 という観点で LRTへの思いとか期待とかございますでしょうか?

▼映画美術監督 部谷京子 氏
私は映画の撮影現場を決めるために、色々な街を訪ねています。魅力的に映る街を選ぶ、そこに街の活気がある、そこに街の景観を通して見える人の営みといったようなものが景観からも読みとれるような街というのを撮影現場として選んでいるように思います。
今日は、富山、高知、鹿児島、広島の LRT化も含め、景観をこれから、緑地化を含めて考えていくという色々な写真を見せていただいた時に、非常に私の目に魅力的なものに写りまして、これからやはり LRT化がどんどん進んでいくことで、私にとっても、撮影の現場として魅力的な街が増えていってくれればいいなと。是非、その街を訪ねてみたいなと思った。
やはり、秋葉市長がおっしゃったように、そこにある人の営みが見えるということを、文化度を示す象徴であると非常に感じています。なので、路面電車のある街がもう文化度の高さを象徴しているなと。とても映画の背景として魅力的であるなと感じています。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
秋葉さんがおっしゃいました人を引きつける力、部谷さんの訪れてみたい・・ これの原動力になっているのが LRTだということで、今後都市の魅力というものに大きく貢献するような気がします。
同じような内容で 「人と環境に優しい LRT」・・ 特に先ほどご紹介いただいた中で、鹿児島の事例と言うのは、とても都市計画にマッチした事例ということでありました。鹿児島市の森さんに今一度、軌道内の緑化及びその効果をお話いただきたいと思います。

▼鹿児島市長 森博幸 氏
LRTの特徴の中に環境に優しい、人に優しい、そういうお話がありました。鹿児島市では緑豊かで快適な環境作りを進めていこうということで、環境面に配慮した取り組みとして、路面電車の軌道敷緑化を今進めているところであります。この目的はヒートアイランド現象の緩和、都市景観の向上を図っていく、そのことで、潤いと安らぎのある都市空間を構築、しいては、ヒートアイランド現象の緩和に・・・ が街の魅力アップにつながる。そのことが・・・ また中心市街地の活性化にもつながっていく。
昨今、地球温暖化ということが進んでいるようで、鹿児島市では気温が 35℃以上になる猛暑日が大変多くなっている。平均気温についても、1950年に 16.5℃であったものが、50年後の 2000年には 1.9℃も上昇して平均気温 18.38℃になっている。大変ヒートアイランド現象が顕著になっている。
夏場に1時間間隔で車道、そしてまた軌道敷・・ 芝生の軌道面の温度を測定しますと、車道のアスファルト舗装面は午後 10時以降も上昇している。芝生の面は全く上昇していなかった。また真夏の午後 3時における温度は、緑化した芝生軌道敷内では 17~18℃、整備前よりも低く抑えられている。大変ヒートアイランド現象の緩和に大きな効果を持っている。
その他、軌道を芝生化したことで、電停で市電を待つ方々が大変に涼しさを感じることができるようになった。そのことが潤いとなり、安心して安全な・・・ につながっている。また、軌道敷の緑化は騒音の低減にも効果がある。軌道から 20メートル離れた地点で聞こえた音が、8メートルまで近付かないと聞こえない。大変騒音の低減にもつながっている。そういった面でも大変大きな効果があるものと思っている。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
(略)
それでは、次は山根さんに移りたいと思います。先ほど人や地球環境、或いは地域の環境に優しい LRTということなんですが、実は、これを実現するにあたっては、なかなか大変な問題がありそうです。計画をたてる段階で、いかに住民や市民の方の合意を取るかということも一つ大きな課題となっています。山根さんは、これまで NPO等として、市民の目線から提案・提言をなさってきているということでしたので、今一度、市民や住民が LRT計画にどのように関われば良いか、お話をしていただけますでしょうか。

▼路面電車を考える会 山根政則 氏
この図は、ちょうど 10年前の 1999年に LRT研究会を作って、その時に広島地下鉄案があった。広島地下鉄案の原案は、お金 2,200億円の20年計画で完成する。この市内に西広島から広島駅、西広島から・・・ という企画だった。これはどうだろうか? LRT研究会で相談して始めたことは、今の20年後の広島地区の人口と産業の見込みと、その時できあがる地下鉄と LRTはどちらがいいだろうかということで議論した。最初から地下鉄はダメということではなかった。その結果は実にはっきりしていました。
赤い線のように西広島から平和公園まで線路、それから平和大通りを東に行って富士見町から広島駅へ・・ こういう LRTを 2次に分けてつくる。その時にやることは、優先信号とアンダークロス。アンダークロスというのは道路の下をくぐるだけの電車の線路です。あの時の広電の速度は平均 11.5キロ。停留所の時間も入れてですよ。ところが、もし優先信号無しでアンダークロスだけでもやったら、とたんに平均速度 18キロ。アンダークロスと優先信号をやると 24キロ・・ 倍以上のトータル速度、しかも正確です。これを見本につくりたいということで、秋葉市長に出した。市長さんも、その時、・・ ともかく軌道線を LRTを河原町まで延伸する都市計画だという話だった。これは、もし橋ができれば・・ 緑大橋と平和大橋ですかね・・ 橋ができれば実現する。具体的な案は色々なさっているようです。
次、これはエピソードです。一枚の絵葉書から始まった。この絵は、たまたま LRT研究会で集まった時に、絵葉書を持ってきた。実は、100年前に広島市の横川から可部まで、日本で初めての路面バス・・ 公共バスですね。走った時の絵葉書です。日本で最初の営業運転をやったと説明してもらった。ほう、これは面白いね。日本初で広島がやったというのは知りませんでした。私どもは、これを元にして、銅像を作って横川駅に飾ろうよ・・ (略) 私どもの提案は、こういう形で遊歩道に屋根を付けてもらい、この場所に日本初のバス発祥記念の銅像を作りたい。模型をモデルにした銅像を作って、台座を作って、我々市民としてお金を相談したら 600~700万円かかるので、募金してやろうという提案にした。横川駅全体の改良提案と大屋根を造るのを、横川の街の商店街へも・・ 提案を応援して貰った。JRの方には真っ直ぐな改札にしてもらった。この案で秋葉市長のところに持っていってお願いした。(略) その時は、既に上屋を造る命令が出てたらしく、それを止めて、銅像ではなくて、本当の大きさのバスが実現した。現実の大きさの昔のバス。マツダの方がエンジンを作って走らせるまでやろうと・・ 盛り上がるんですね。広場のデザインがレトロになっているのは、広場のシンボル・・ 広島市が 100年前に日本初のバスをやったということとつながったというデザイン。何でない 1枚の絵葉書から始まって、うまく盛り上がるとここまでいってしまう。
3番目、マツダ球場ができました。(略) かつて 2年前に建設の案が出た時に、私は広島駅から歩いていった時に、真夏、私の足で 13分。これはちょっと暑いなという感じでした。それで案を作ったのは、 LRTを真っ直ぐ延ばして、宇品線の廃線跡が元々あるんですから、それを利用して、単線でぐるっと一周して、送り込む時はどんどん市内から乗り入れをやって、ここで溜めとけばいい。出るときはぐるっと回って・・。これは、最初から言ったらお金が無いということになるでしょうから、今すぐ実行する動きはいらないと考えている。(略) 道路 (大洲の通り) の方、バスは全然ダメですね。いくらカープファンでも、3年~5年経ったら、真夏は暑いからテレビで見ようという風に変わる。その時がチャンスです。もし市内から混まないで LRTが球場に入っていく、終わった時に帰れるようになっていたら・・ そこで初めて・・。私は無理矢理やろうという訳ではなくて、仕掛けを持って市民の気持ちが変わるのを待って実行する提案でおります。たぶん私のような年長は、数年経ったら、どうしても 「真夏はしんどいね、テレビにしようや」 となるのが LRT建設の動機になる。

山根氏が管理運営されている Webサイト 『路面電車とLRTを考える館』 には、今回お話しされた内容に関して、詳細にまとめられていますので、ここから各ページへ直接リンクさせていただきます。パネルディスカッションでの説明の際に使用されていた画像・図面なども掲載されていて、理解を助けてくれます。
 > 広島LRT研究会 軌道交通改良提案書 (1999)
 > 横川駅結節点改良市民提案 (2001-2003)
 > 広島新球場にはLRTを (2005-2006)

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
(略)
豊橋市では市民との共同イベントを色々実践されているということでした。もう少し詳しくご紹介下さい。

▼豊橋市長 佐原光一 氏
先ほどご紹介いただきました市電を愛する会の方たち中心に、市民に市電の良さ、市電の味わいの深さ、そして市電に乗って街を移動することにより色んなことを発見できる・・ そんなことを広めていただいている。先ほどご紹介したポストカードとかカレンダーもそういったものです。その他に全国的には 6月10日の路面電車の日がありますが、豊橋市ではその他に 4月10日・・ 市電の日として大きなイベントをうっている。市電を愛する会の方たちが精力的に活動されたり、またその仲間の方たちが模型の電車・・ 子供が乗って走れるような電車を提供していただいて、少しでも市電に親しみを持ってもらいたいと思っている。それだけでは足りない部分として、色々な生涯学習などの機会が開かれている。そういったところでも、やはり市電を愛する会のベテランの方たちによって、豊橋の市電の歴史を語っていただいたり、市電に乗って回る色んなルートの紹介をいただいたすることで、市民の皆さんと一緒になって、市電をこれからも残していこうじゃないかと、そしてより発展させていこうじゃないかということを考えていただく機会をたくさん持っていただく。こういう風に思っています。

(つづく) > LRT都市サミット広島2009(その4) -2009.11.05

** 過去の関連記事・・
 > LRT都市サミット広島2009(その2) -2009.11.02
 > LRT都市サミット広島2009(その1) -2009.11.01
 > LRT都市サミット広島2009開幕!! -2009.10.31

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2009.11.03

日独レトロ電車の共演

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LRT都市サミット広島2009(その2) の記事の続き (その3) は、ただいま準備中です。
さて、今日の記事は息抜きということで、LRT都市サミット開催にちなんで企画された路面電車・LRTに親しめるイベントから・・ 10月31日、大正元年創業当時の電車を復元した大正形電車 101号、そして広島市の姉妹都市であるハノーバー市 (西独) から寄贈されたハノーバー電車 238号が横川駅~江波間で運行されました。通常ですと、4~10月の土曜日・日曜日・祝日は 101号、11~3月の日曜日・祝日は 238号が 8号線 (横川駅~江波) で運行されているのですが、この日だけは特別に両者が同時に営業運行されるという企画です。となると、当然普段は見ることができないレトロ電車同士の離合シーンが見られるということで、何としてもカメラに捉えたいというのが心情です。
実を言うと、国際会議場フェニックスホールで開催されたパネルディスカッションが終わるやいなや、秋葉市長の閉会の挨拶も聞かずに会場を後にしました。そして、ダッシュで最初に向かったのが、事前に発表されていた両レトロ電車のダイヤから推定される離合ポイントの土橋電停付近です。冒頭の写真・・ ちょうど、土橋電停で停車中のレトロ電車を横断歩道上から捉えることができました。
その後、すぐに次の離合ポイントとなる舟入南町電停付近へ移動。しばらくして、再び離合を捉えることができましたが、土橋電停での写真と似たような構図になってしまいました(^^;)。ま、時間の都合で後が無かったもので・・ 確実に順光で取ることだけを考えたのでやむを得ませんね・・。

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まだまだレトロ電車の離合シーンを撮りたかったのですが、この後 所用があった関係で時間切れ。独の小さな国旗を翻しながら江波方面へ走り去って行くハノーバー電車 238号を名残惜しげに見送ってから、帰宅の途につきました。

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それにしても、誰しも考えることは同じで、カメラを持った同業者の方々がたくさんいらっしゃいましたね。2回の離合写真を撮る間に、少なくとも 10人以上の方々を見かけました。皆さん、どんな写真を撮っていらっしゃるのか、非常に興味があるのですけど・・ ネットで公開されているのは、ほんの一部の方のようで・・。

** 大正形電車 101号、ハノーバー電車 238号の写真を掲載した過去の記事・・
 > 2008 Merry Christmas!! -2008.12.25
 > 2008 広電・クリスマス電車 -2008.12.21
 > 2007 Merry Christmas!! -2007.12.25
 > 2007 広電・クリスマス電車 -2007.12.20
 > 2006 Merry Christmas!! -2006.12.25
 > レトロな大正電車(おまけ) -2005.09.19
 > レトロな街・横川(前編) -2005.09.06
 > レトロな大正形電車 -2005.08.29

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2009.11.02

LRT都市サミット広島2009(その2)

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この記事は、昨日の記事 「LRT都市サミット広島2009(その1)」 の続きです。
第2部 パネルディスカッションの記録ですが・・ メモのつもりで、コンパクトデジカメの録音機能を利用して記録したものからテキストを起こしてみました。各パネリストのお話を極力正確に記録したいという思いで始めたのは良いのですが、思いの外、手間暇かかることが分かりました。その関係で、未だ前半の一部分しかできていません。後半については、同様に継続するかどうか思案中です。 途中聞き取り難いところがあったり、話言葉を分かりやすいテキストに修正している関係で、必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所も多々あると思いますのでご了承下さい。結構な文字数ですので、特に興味がある方だけどうぞ・・

第2部 パネルディスカッション
<パネリスト>
▼富山市長 森雅志 氏
▼豊橋市長 佐原光一 氏
▼鹿児島市長 森博幸 氏
▼広島市長 秋葉忠利 氏
▼広島電鉄株式会社 代表取締役社長 大田哲哉 氏
▼映画美術監督 部谷京子 氏
▼路面電車を考える会 山根政則 氏
<コーディネーター>
▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏

まずは、持ち時間 7分で各パネリストの路面電車・LRTとの関わりについて紹介・・

▼映画美術監督 部谷京子 氏
 (略)

余談・・ 毎年、原爆の日に合わせて、平和記念公園内で 「小さな祈りの影絵展」 というのが開催されているのですが、確か部谷京子 氏はその企画者のお一人だと思います。この雑記帳ブログで、過去に 「小さな祈りの影絵展」 の紹介記事を書いた際、部谷 氏からコメントをいただいたことがあります。
 > 小さな祈りの影絵展 -2005.08.09

▼広島電鉄株式会社 代表取締役社長 大田哲哉 氏
路面電車は欧米ではトラムと言われていて、このトラムの LRT化は、欧米では進んでいて世界的な潮流になっている。我が国で LRTとして新設されたのは富山市の富山ライトレールが初めてです。欧米では 1978年から約30年間の間に 111都市で LRTとして新設されており、そのテンポも加速している。
欧米では事業収入で経費を賄うという考え方ではなく、事業収入の半分近くが補助金である。欧米では交通権という、税金を払っているのだから行きたい所にどこにでも公共交通で連れて行ってもらえるという権利があるという、日本人にはない考え方がある。
欧米では人口が 20万人以下の都市で LRT新設がどんどん進められているが、日本では 20~30万人の都市で路面電車を走らせると、とても事業収入で経費が賄えない。先ほど神田調整官が LRT化が進まない理由はコストの負担大だと言われたが、まさにこういうところはそう言えると思います。こういう都市は公設の道路に公設の運営でやるという都市構造が一番いいと思う。
30万人以下の規模ではできないということと、それから100万人を超える都市では地下鉄といわれるが、ヨーロッパでは100万、200万人の都市でも LRT化が進んでいる。何故かというと、路面電車には軌道法というのがあり、電車の長さは 30m以内にしなさいと決められている。そういう制限があると、100万人以上の都市に路面電車を走らせると、とてもラッシュの対応が難しい。ま、フリーケンシー・・ 頻度を上げればということもありますが、それでも対応は難しい。たとえ法律が変わって長い車両が可能となっても、日本の都市構造では 30mの長さ位でしか走れない。というのは、信号で止まったら、次の横断歩道のある交差点に車両が出て、自動車交通の支障をきたすし、電停に止まったときに後ろに横断歩道がありますが、その横断歩道を塞いで人の流れの障害になる。
海外では、最初は広電のグリーンムーバーと同じように 30mだったが、だんだんと 45mという長い電車を走らしている。そういう電車が何故走れるかというと、都市作りの中に LRTの計画が組み込まれているので、長い車両の走行が可能になる。このように国によって一概には言えないけど、導入の方法が色々変わってきている。
広島は 50~60万人のところに位置する都市で、人口の上では LRTに適した都市だということが言える。また、広島はデルタ都市であり、半径 2.5kmの円の中にすっぽり入る地形の都市。鉄道、山陽本線が広島駅~横川駅~西広島と走り、こちらに宇品港があり年間 300万人の人が利用している。こういった鉄道と船で入ってくるその中を面で中量輸送で負担をするという役割を担っている。都市がコンパクトに集約されている関係で、路面電車がうまく仕事ができ、お客様の需要に応えることができている。
弊社でも LRT化に向けた取り組みを 10年前から進めている。LRT化でもっとも重要なのが LRV・・ ライトレールビークル、超低床車両を走らせることが重要。この車両 (グリーンムーバー) は独のシーメンス社の車で現在 12編成。こちら (グリーンムーバー・マックス) は、日本で最初に作った超低床車両ですが、三菱重工と近畿車輛、東洋電機、そして広電は総合管理というか、総合的な指導をして作った、広電にしかない車輌です。外国に輸出をすると、広電にもパテント料・・ 技術料が入ってくるようになっている。今後どんどん導入していきたいと思っている。
もう一つ重要なのは、鉄道とか港湾から広島に入ってくるお客様のシームレスな乗り継ぎです。これは西広島で鉄道線から軌道線に入るターミナルで広電が作った。こちら横川駅は、これが電車の停留所、ここが JRで改札口を出たらすぐに電車に乗れるようなシームレスな乗り継ぎスペースを作っていただいた。これは、国の支援もあるが、広島市の主な事業でつくった。こちらは広島港・宇品のターミナルで大屋根で覆われている。これらのように乗り継ぎのシームレス化をやっており、LRT化にとって大変重要である。環境に恵まれているし、LRT化への取り組みを進めた結果が現在の広電を支えているという風に思っている。

▼路面電車を考える会 山根政則 氏
 (略)

余談・・ おそらく、路面電車ファンで、Webサイト 『路面電車とLRTを考える館』 を知らない人はいないと思いますが、そのサイトを管理運営されているのが山根政則 氏です。最新の国内外の路面電車・LRT関連情報が満載で、私もちょくちょく拝見しています。実は私の本家 Webサイトをオープンした約 10年前に一度、山根 氏の Webサイトへのリンクの件でメールし、折り返し返信メールをいただいたことがあります。

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4都市の市長からは、LRT化に向けた各都市の特徴的な取り組みについて紹介・・

▼富山市長 森雅志 氏
国土交通省の松本さんや神田さんから富山市の取り組みを詳しく説明されましたので、7分といわず 2分程度で説明したいと思います。
奇跡的に私どもの街も市電が残っていた訳です。1999年のパーソントリップで富山市の自動車分担率73%くらい。通勤目的だと82~83%マイカーで暮らしている。そんな中で路面電車が奇跡的に残った。
鉄軌道やバスを大事にしながら30年後の社会を見据えてやっていこうという基本方針を決めた流れの中から言いますと、廃止予定になりました富山港線を何とか残したいということが至上命題でありました。富山駅にアプローチするために新たに道路上を走らせるということで LRT化した。路面電車でなくても LRTでなくても良かった、例えばバスでも良かった。やはり、ライトレールというのは鉄道よりは少し軽い。しかしバスよりは定時性や速達性がある。或いは、輸送量ということもあるのが路面電車の魅力。
最近の新しい車両は窓も広くて座席も低いので座って、或いは電車の中から見る風景が私たちの暮らしに合っている。乗っている人達が笑顔が浮かぶ。街にほんとに似合う移動手段で、いろんなところで LRTが注目されている所以だと思っている。何とか市民の理解を作りながら道路上に新たに LRTを作っていくというのは色々な都市で検討されているが、富山市の事例は、いささかなりとも参考にしていただけるのなら大変有難い。

▼豊橋市長 佐原光一 氏
町づくりに関しては、これから富山市を見習って勉強していきたいと思う。
東海道のど真ん中にあるこんな街。ご承知の通り、トヨタ自動車、ホンダ自動車、スズキ自動車、いすず自動車と、あらゆる・・ マツダは無いけど、マツダのバックミラーを作っている工場はある。
そんなことで、自動車産業で働いている人達、すなわち自動車に乗らなければいけない人が大勢を占めている、そんな街で奇跡的に残った。 先ほどの富山の奇跡よりも、もっと社会情勢的には奇跡的だったと思う。もう一つの事情は、国道1号線という日本で一番交通量が多いとされる道路が町のど真ん中を貫いている。私達の街の市電は、まさにその国道1号線の真ん中を走っている。こんなところで、よく除け者にされずに電車が残ったものだと思います。その背景を簡単に説明したい。(略)
一番重要な役割を果たしたのは、何と言っても市民の市電への熱い思いだと思う。「とよはし市電を愛する会」 という会があります。平成2年に設立されたもので、モータリゼーション進展として先程来説明したような背景によって、大変な勢いで路面電車が危機的状況を迎えた時、150名が集まって結成された。現在は会員数が増えて250名の集まり。様々な催し物に規則的に関わっていただき、同時に市電を生かした色々なプロモーションをやっている。絵はがきを作ったり、同様な絵を使ってカレンダーを毎年出したり・・ こんな取り組みによって様々な仲間がどんどん膨らむ。そして、豊橋の市電を支えていただいている。私どもの市電は市営ではなく、豊橋鉄道という小さな鉄道会社が経営している。鉄道会社の方たちの様々な努力、姿が市民の目に映り、市電を愛する会の人達のかけ声により大きな効果をもたらしていると思う。
豊橋鉄道は LRVを去年12月に導入することができた。その導入にあたり、市民から多くの寄付・支援をいただいている。新しい電車、この時はまだ想像図ですが、その前で大いに盛り上がった時の写真です。私どものような環境的に厳しい街でも、市民が愛する気持ちを持って市電に乗っていただければ、LRTを走らせることができる。そんな街になっていくことができる。
最後に、必ず LRTを紹介するときに話をしていることですが・・ 豊橋市民の皆さん、特に大人が約30万人いる。この人達が年に5回市電に乗っていただけると、LRVが1編成購入できる・・ これが合い言葉になって皆さんが乗っていただければと思う。是非この夢を果たして次回のサミットに望めたら嬉しいなと思っている。

▼鹿児島市長 森博幸 氏
記念すべき初めての LRT都市サミットに参加できて各都市の状況、また LRTをこよなく愛する方々との意見交換ができて大変嬉しく思う。
本市の路面電車は、昭和3年に市が運営する公共交通機関として運用している。昨年で80年目の節目を迎えた歴史ある公共交通機関。私自身、実家が路面電車の駅のすぐ近くにあったので、学生時代は常に路面電車で通学していて、また中心市街地に出掛ける際にも利用していた。私の中では路面電車イコール公共交通機関と言えるほど、大変愛着がある乗り物。
路面電車につきましては、これまでより利用しやすく、街づくりに役立てるために、さまざまな取り組みを行っている。まずは昭和62~平成3年度にかけて取り組んだ架線を支える電柱を中央分離帯に集約するセンターポール化事業を実施した。併用軌道の区間全線について実施した。これにより、それまで歩道側から架線を蜘蛛の巣状に張りめぐらされた支線・鉄線を無くして、軌道敷上空をすっきりさせて、都市景観の向上をはかった。(略) 中央分離帯にある水銀灯2灯を冠したセンターポールはデザイン・色調とも本市で考案したもの。併用軌道区間全線で233本を整備している。
次に新型超低床車両・・ ユートラム、ユートラムⅡと呼んでいるが、これの導入がある。平成13~19年度までの間に計13両を導入、現在では昼の時間帯の運行車両の内、約35%が超低床車両の運行となっている。写真左が平成13~16年度にかけて導入した9両のユートラム、写真右が平成18~19年度にかけて4両導入したユートラムⅡです。
次に平成16年3月の九州新幹線全線開業を機会に、一部部分改良を行った。終着駅となる鹿児島中央駅の駅前広場の整備をその開業に合わせて実施した。その際、鹿児島市電の軌道を駅前広場に引き込むということをやった。それと共に、鹿児島中央駅前電停を広場内に移設した。これにより、電停とJR駅舎の距離が大変近くなって、乗り換えの利便性が向上した。そしてまた、乗り換えの際に車道を横断しなくても済むことで、安全性の向上が計られた。
この電停移設の際に、電停付近の軌道敷を芝生化したのが鹿児島市の軌道緑化事業の始まり。写真に示すように緑化を実施した。この軌道敷緑化に関して、様々な効果がでてきた。景観面、またヒートアイランド現象の緩和の他に、利用者の方々から好意的な意見を多くいただいたことが、今日の併用軌道全線における緑化事業の取り組みになっている。現在、軌道緑化は約3.9キロの整備が終わっている。これに合わせて、鹿児島中央駅から天文館を通る鹿児島駅までの間については、夜の景観としてライトアップも行っている。
その他、平成15年4月には、各電停に電車接近表示器を設置して、3つの電停前から行き先別の電車の接近を報せる電車運行情報システムを導入した。平成17年4月には、路線バスと共通利用ができるIC乗車カードを導入している。
LRTの魅力を一言で言えば、人と環境に優しいということ。加えて、分かりやすく、また個性ある都市づくりに大きく貢献できると考えている。このようなことから、本市は路面電車については市内の幹線となる公共交通としての利便性向上に加えて、個性と魅力溢れる街づくりに今後生かしていきたい。

▼広島市長 秋葉忠利 氏
実は、たまたま時期が重なったが、今回 LRTサミットを広島で第一回目を開催するという時期に、来週交通手段に関連した新しいことを二つ広島市ではやります。
一つは国道交通省のリーダーシップで、全国の都市で自転車利用・・ レンタサイクルで市内のいくつかの場所に校区?? を置いておいて自由に使える自転車を配置して、そこから借りて別の校区にまで移動する。かなり前に広島市では通勤通学の社会実験をしたことがあるが、今回は観光客・買い物客を中心に利用していただくことを考えている。
もう一つは車椅子なんですけど、今の車椅子は道路を走る、外出をするとき大変不便。振動が大きいし、ちょっとした障害物があると乗り越えられない。それを研究会を作って車輪を大きくすることによって、例えば海岸、砂浜でも簡単に移動できるような新しい開発をやっている。
LRTとは関係ないのではないかと考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は LRTは交通手段として技術的にもいろいろな面で非常に重要な役割を果たして、街づくりにも役立っている。もう一つ二つ LRTが象徴として提起している問題は何かというと、一つは人間的な、利用者の立場から交通手段を考えるということ、街づくりの、或いは文化作りの核として点薬として交通手段を使っていこうというような一つのシンボルになっているということがとても大事な点。もう一つは、広電の発祥というのは、宮島から広島市内に電車が走っているが、その一部は鉄道区間ということで路面電車としては数えられていない部分が16キロと、かなりある。実は鉄道と路面電車との境界が無くなっている。元々、広島の路面電車にはそういうところがあるが、先程大田社長の方から乗り継ぎのシームレス化という話があったが、交通手段そのもののシームレス化が起こっている。
例えば、先の自転車の話で言いますと、広島は橋が多いですから、高齢者の方が、その橋は必ず弧状になっているので、それをこいで登るのは難しい。団地の方に行くと、電動自転車とオートバイとの境がほとんど無くなった。唯一自動車との違いは何かと電気自転車を考えると、4輪か2輪かの違いになってくるように、技術的・制度的な問題もシームレス化が起こっているということで、公共交通手段を考える上での視点が大きく変わりつつある。その象徴が LRTであるということで、周辺の問題も一緒に考えていくということがとても大事だと思う。
とは言え、 LRTは大事ですから、広島で何をやっているか簡単に説明をしていきます。広島の路面電車の重要性これは申し上げるまでもないが、8月6日の原爆の3日後には電車が走って市民に勇気を与えたという歴史的な事実がある。日本を代表する路面電車の街になっているし、利用者乗客数は日本で一番多い。その路面電車を何故 LRT化するのかというと、これはあくまでも利用者側の利便性を高めるということが非常に大きいが、それを中心にして新しいライフスタイルを作っていく。新しい文化を作っていくことがとても重要です。これを人を引きつける力と要約することが可能だと思います。
LRT化・・ 技術的な面からいうと、スピードアップ、定時性、輸送力のアップ、バリアフリー化、低床電車・・ バスの場合も低床バスはあるが、やはり LRTの方が優れているし、快適さでも大変良いと思う。電停の整備も含め、結節点でのシームレス化も含めて快適性が向上していますし、もう一つ大きな問題は環境の負荷低減・・ そういう素晴らしい点がたくさんあり、そういうひとつひとつを広島市としても取り組んできている。
その中で重要な役割を果たしているのが LRV・・ ライトレールビークルが国産でできるようになった、民間企業の力が大変大きい。それから、利便性を向上するためにPASPY・・ 報告を聞いたところ、もう売り切れてしまって、需要に供給が追いつかないぐらい人気が出ています。それから、広告付きの電停の上屋、国交省からの補助で原爆ドーム前 (市役所前??) の電停は作っている。それから、横川駅の整備・・ これは交通の結節点というだけでなく、これを中心にして横川の街づくりが刺激を受けて、商店街の皆さん、地域の皆さんが新しい街づくりを始めている。それと、広島で始めているのは軌道敷内の緑化。何故か九州の都市が先天的なことを実施されているが、広島でも実験を始めている。
これからの時代、路面電車を更に LRT化して、広島の新しい魅力・・ 広島は動く交通博物館と言われていますけど、そういった魅力を更に付け加えて新しいライフスタイル、新しい文化を、交通手段を充実しながら作っていくことをこれからも頑張っていきたいと思っている。

(つづく) > LRT都市サミット広島2009(その3) -2009.11.04

** 過去の関連記事・・
 > LRT都市サミット広島2009(その1) -2009.11.01
 > LRT都市サミット広島2009開幕!! -2009.10.31
 > LRT都市サミット広島(続報) -2009.10.10
 > LRT都市サミット広島2009(PR) -2009.10.07

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2009.11.01

LRT都市サミット広島2009(その1)

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10月31日(土)、LRT都市サミット広島2009の二日目、広島国際会議場で開催されたプログラム (国内外の LRT化に関する事例及び制度紹介、パネルディスカッション) に参加してきましたので、個人的記録を兼ねて、その時の様子をご紹介です。

取り敢えず、LRT都市サミット二日目のプログラムに参加しての印象ですが・・
まずは、何と言っても富山市長の存在が際立っていたように感じました。やはり、国内初の本格的 LRTとされる富山ライトレール 「ポートラム」 の実績、そして今年 12月に開業予定である富山市内電車のLRT化・環状線化の取り組みに基づいた自信というか自負というか・・、ある種の貫禄と余裕のようなものさえ感じられました。
富山市の事例については、第一部 「国内外の LRT化に関する事例及び制度紹介」 での国土交通省のお二方による講演においても、国内の LRT導入における成功事例として繰り返し説明がなされ、総合的な交通システムや都市づくりと一体化しているという概要が分かりました。それに対して、路面電車王国 広島市の状況としては、超低床車両導入や横川駅前広場の整備等々の個々の取り組みについては評価できると思うのですが、総合的な交通システムや都市づくりとの一体化という観点で見ると、まだまだ路面電車の粋を出ておらず、こと LRT化という意味では富山市に遅れをとっているという感じです。

二つ目としては、今回の LRT都市サミットで全くの目新しい話題というのはなく、どこかで見たり聞いたりしたような内容ばかりではありましたが、こうして各都市の首長が一同に会した場で、生の声を聞けるというのは非常に興味深いものだと改めて感じた次第です。勿論、広島市内に在住していても普段聞くことができない広島市長や広電社長の生の話を聞く機会となったという点でも、良い経験だったように思います。これは、単に鉄道趣味・マニア的な内容ではなく、都市づくり・街づくりと一体化した公共交通システムという、我々の身近な現実問題に直結した話だからというところがあるかもしれません。

三つ目・・ 今回初めての LRT都市サミットが広島市での開催となった訳ですけど、思った以上に一般の参加者が少なかったという印象でした。会場となった広島国際会議場フェニックスホール・・ 966席ある 1階席はガラガラとは言いませんけど、まばらな状況で、約 1/3 の席が埋まる程度の入りだったように思われます。もっと多くの一般参加者 (公共交通の利用者) が来場を希望するような工夫があっても良かったのではないかと・・。当日来場者に配布された LRT都市サミット広島2009のパンフレットも今ひとつ冴えない感じではありました。

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以下、二日目のメモ・・

第1部 国内外の LRTに関する事例紹介及び制度紹介
▼国土交通大臣政務官 三日月大造 氏
 冒頭挨拶
▼国土交通省 鉄道局財務課長 松本年弘 氏
 講演 「LRTプロジェクトと地域公共交通活性化再生法に関する事例紹介」
▼国土交通省 都市・地域整備局街路事業調整官 神田昌幸 氏
 講演 「戦略的な都市交通施策の実施とLRT整備推進」

冒頭挨拶をされた三日月大造氏は、「LRT (次世代型低床路面電車)」 を普及促進させるための超党派議員連盟の一員でもあるそうです。今回広島入りして、広電で ICカード PASPYを購入されたとのこと。
国土交通省のお二方の話はダブっている内容も多々ありましたが、国内の概要を知る上では参考になりました。欧米など海外の状況としては、『1978年以降、世界では新規に LRTを導入した都市は着実に増加し、2008年末時点で 111都市に達している。』 ということですが、それに対して、国内の LRT新設は富山ライトレールの例があるのみという状況だそうで。今のところ国内では、既存路面電車の LRT化という方向がほとんどとのこと。

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上記の表において、広島電鉄の路線延長の数値は、鉄道線である宮島線 (約16km) を含まず。H20における広電・市内軌道線の年間輸送人員 (利用者数、乗降客数) は 4,019万人で、対前年 49万人増。一日あたり平均輸送人員は 4,019万人÷365日= 約 11万人/日。

日本でなかなか LRT整備が進まない要因としては、「導入空間の制約」、「関係主体間の合意形成」、「コスト負担大」 があげられる。
平成 19年に地域公共交通活性化・再生法が制定。例えば、車両や線路・電気設備等のインフラを自治体が整備、運行サービス業務を軌道運送事業者が受け持つという、いわゆる 「上下分離制度」 と言われるもの。この認定第一号が富山市内電車のLRT化・環状線化で、今年 12月開業予定となっている。富山市の取り組みは、総合交通戦略が明確であり、都市づくりと一体となった考え方をしているところが特徴的。その他、国内の動向として、岡山県吉備線 LRT化構想があることも紹介。

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(つづく) > LRT都市サミット広島2009(その2) -2009.11.02

** 過去の関連記事・・
 > LRT都市サミット広島2009開幕!! -2009.10.31
 > LRT都市サミット広島(続報) -2009.10.10
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