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2009.11.07

LRT都市サミット広島2009(その5)

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この記事は、先日の記事 「LRT都市サミット広島2009(その4)」 の続きで、このシリーズの最終回となります。
成り行きで、第2部 パネルディスカッションの記録からテキストを起こしています。必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所があるかもしれませんのでご了承下さい。結構な文字数ですので、特に興味がある方だけどうぞ・・

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
残り 10分になりましたので、最後のテーマ・・ 私の心に残った三つ目のキーワードが 「LRTを推進するための都市間の連携」 です。地方分権時代が来ると思われますが、その中で今後の LRTの課題や展望を制度、或いは仕組みなども含めまして、或いは都市と都市の間の連携のようなものを含めて、一言ずつでお願いします。まずは鹿児島の森さん、お願いします。

▼鹿児島市長 森博幸 氏
先ほどお話ししましたように、鹿児島の市営公共交通機関というのは長い歴史の中で・・。しかしながら再建団体等に陥るなど、大変厳しい状況がありましたけど、最近では、LRTを含めて路面電車に対する市民の評価というのは大変高くなってきています。また、LRTの果たす役割というのが、街づくりの大きな核になっている部分を持っているということです。
市民の皆様方からも LRTを活用した街づくり、また延伸等を含めた整備等の情報等がありますので、今後は各都市と連携をより深めながら、そしてまたより良い活用できるような LRTの進展に取り組んでいきたい。

▼富山市長 森雅志 氏
課題という意味で言いますと、道路上の車線を減らして軌道を入れることについて市民にどう理解を得ていくかということが一番大きな課題でした。次に民業である軌道事業に公費を投入することをどこまで市民が認めてくれるのかという、その妥当性の議論・・ これが非常に大事だと思う。行政の側としては、具体像を示して、しっかり明示し説得していくということだろうと思います。

▼豊橋市長 佐原光一 氏
私どもの地域では、県境をまたいだ地域連携、三遠南信といって・・ 三河・遠州・南信州、この流れの中で、今この時期どこも自動車産業の街なんて大変なとこですが、実は鉄道は JRさん含めて名鉄さん、豊橋鉄道さん、遠鉄さんとたくさんあります。その中でまた浜松市では LRTを新たに引こうじゃないかという・・・。そういった中で、既存の鉄道として、新たに敷こうとしている LRTを含めて、鉄道と自動車の共存の社会作りを目指していきたい。連携の中で議論を進めていきたいと思っている。
同様に鉄道と道路等の連携の中で駅前の整備なんか問題になってくる。私ども駅前が大変複雑になっている。バスターミナルからバスに乗って駅前を出るまでに 3分-4分かかってしまう。その部分を整備する中で、広電さんが羨ましいなと思ったのは、広島駅前は狭いんですけど、あそこの地下がある。地下にそのまま入れてしまえば、上も広く使えるし、バスの接続も電車との接続もとてもスムースにいく社会ができそうだなと、ちょっと羨ましく思いました。

▼広島電鉄株式会社 代表取締役社長 大田哲哉 氏
LRTに関してもう一つ大きな問題は・・ ドイツにカールスルーエという都市があるんですけど、ここの LRTは ICEという・・ 日本で言えば新幹線・・ 新幹線の車両が乗り入れている。考えられないです。僕は乗ってみました。新幹線の半分以下の高さの LRTがすれ違うわけです。そういうことが可能です。だから、乗り継ぐシームレス化が必要ですけども、それよりも繋ぐ方がもっと必要だと思います。例えば、JR芸備線と白島線くらいを繋いでいって、郊外から直接都市の中に入れる。或いは、横川から JR可部線を繋いで、可部沿線の人が直接入ってこれるような・・ そういう LRTのネットワーク拡大というのは、これからの大きな課題であろうと思います。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
色んな魅力がある LRT・・ 次の世代へ残す贈り物として考えた時に、何かイメージ等ありますでしょうか。

▼路面電車を考える会 山根政則 氏
皆さん、交通権という言葉はご存じでしょうか?ヨーロッパでは、今は市民は年齢条件かかわらず、身体が不自由な方も元気な方も移動する権利が基本的にあるということです。ちょうど我々は健康保険料を払って、金持ち元気な人でも、病院に行かなくてもお金を払う。仮にお金がない人でも、昔だったら薬屋で薬を買って飲むことができなかった方がちゃんと救急車で運ばれて救助される。整備??料金ですね。それと同じような感覚で、人も移動することについて交通権があるという基本的な考え方が日本にはどうもない。これがやはり色んな交通改良の障害になっている。
やはり、ヨーロッパの方は・・ (略) 市の財政からプールして使う・・。当然、弱者の方に対する補助じゃないんですね。権利としてある。同じような思想は、日本でも交通権として芽生えてきて当たり前になる時代が来るでしょう。都会で言えば、水平な移動装置として LRTの電車が期待されると思います。

▼映画美術監督 部谷京子 氏
私は毎年 「小さな祈りの影絵展」 というのをやっておりまして、必ず毎年被爆者の方々にお話を聞いて作品を作るということを続けているんですけど・・ ある方がおっしゃったんですね。被爆直後の道路に立った時に、真っ直ぐに延びるレールが西日を浴びてキラキラ光っていたと・・ それを見た時に、きっとこの街は蘇ると思ったし、自分らも生きていけると思ったとおっしゃったんですね。今それを思い出して・・ そういう風に皆さんが大事にしてこられたこの街の路面電車が、これから・・ 街がもっと魅力的に・・・・ 全く知らない方たちが笑顔で・・ そんな電車の走る街であれば、将来的に安心して・・(略)。

▼広島市長 秋葉忠利 氏
もう皆さん色々おっしゃっていて、付け加えることは余りありません。(略)
都市が何故重要なのかというと・・ これはやはり地方自治体として、市民の皆さんの声で政治が動く、社会が動く単位として、都市がやはり本当に適正な規模だし、歴史的にも都市が支えてきたということがとても大事だと思う。世界的な温暖化の問題でも一番活発に活動しているのが都市ですし、それから平和市長会議・・ 核兵器廃絶の問題でも都市がやはり・・ 世界を動かしつつある時代です。
やはり LRTを中心とした公共交通の分野でも、交通権という言葉を使うかどうかは別として、やはり皆さんが日常生活をしていく上で必要不可欠な手段を都市・・ 市民の皆さんの声で・・ 市民の声というのは、例えば原爆による先駆者の歴史が広島にはありますけど、その広島のその時の体験が、未来にも路面電車が大事になるんだという一番本質的なところを先見する能力がその当時の人達にあって、路面電車が残され、そしてある意味では先進的な都市として頑張っている。そういう先見性も多くの市民の皆さんの総合的な視野としてある。それが中心になって、例えば国が動き、そして専門的なアドバイスをいただきながら、更に展開していく。その上で、都市と都市との連携が大きな力・・ 個々の都市の持っているエネルギーを繋いで、画期的な力を発揮する上でこれからも大事だと思う。

▼広島大学大学院国際協力研究科 教授 藤原章正 氏
ちょうど時間になったようですので、簡単にまとめをしてパネルディスカッションを終了したいと思います。今日のパネルディスカッションを通じて、まず LRTの魅力というのは、人間スケールの乗り物だということを皆さん共通におっしゃっていたように思います。チンチン電車という愛称で我々の生活に入り込んでいる路面電車でしたけど、LRTという愛称・・・。
最後に昨日のサミット宣言にもありましたけど、LRT都市サミットは 2年後の 2011年に富山市で開催することが決定しています。2年後に今日の議論が、議論だけではなくて一部実現していることを期待して、本日のパネルディスカッションを終わりたいと思います。最後になりましたが、7名のパネリストの方々、どうもありがとうございました。

▼路面電車を考える会 山根政則 氏
あの、せっかく時間通り終わったのですが・・ 3分から5分いただけないでしょうか?
実は昨日と今日 2日間、専門の公共交通の方、各地の方が自分の都市についての LRTの改良について随分お話ししました。これらは全部改良なんですね。昨日今日を通じて出てこない大事な話題があるのは、何故 LRTの新しい線路や延長・・ 新線が出ないか・・ 私の感想・疑問です。10年前に広島へ帰ってきまして・・・ その時にヨーロッパの情報を聞きますと、20都市くらいが LRTの新線と延長線ができた。私は、10年間かければ日本でも 2割くらいできると思った。ところが、この 10年が経っても富山市以外にはありません。これはおかしい、何故だろうか? ということを皆さんに投げかけたいと思います。日本は、車の例でよくお分かりのように、マフラー改良、エンジン改良・・ 改良は良いけど、新しい乗り物を作るということが苦手なようです。LRTも同じです。
10年前に東京で国際的な LRTの会議がありました。私は、それに参加したんですけど、2日間色々な事例発表があった中で一番印象に残っているのは、フランスのある都市の交通局長さんの発表です。これは、どういうやり方で LRTの新線を作ったのかという・・ その都市のやり方は、色々な案をどんどん自分らも出す。市民も出す。それから議論する。商店街の人は駐車できないということで、とにかく反対。それらをそのまま正直に良い点・悪い点・反対点をずらっと並べて、最終 15項目・・ 公開して、もうこれ以上案が出尽くした時点で、ドンと実行するという話だった。議論する、公開する、議論する、ドンと実行する。これがヨーロッパのやり方。
都市の交通権があるわけで・・ 交通権は車に対するものではなく、移動する権利だから・・ 原資は各都市が持っているらしいのですが、考え方としては車のお金も電車のお金も歩く人も歩道もお金の使い方はイコール。お金の使い方で、赤字・黒字も全体を評価して良ければドンとやる。結果はどうでしょう。私は広島で 10年、新しい路面電車・・ 日本中の情報をホームページでやってます。LRT新線・延長線の計画は何十も出ています。20も30も。ところが実例は、残念ながら先ほど言った通り。(略) 誰かが反対するとできないのが日本。ヨーロッパ流は反対があるのも全部公開して、そして最後全体としてベストと思われる方法を実行。10年経った結果、ヨーロッパとアメリカ・・ 倍の40都市くらい・・ 2倍に新しい線路が増えている。改良ではなく、新しい線路や延伸。日本は周回遅れです。私は 10年経ったら、ヨーロッパの 10年遅れのケースでいくなと 10年前に思っていましたが、今は絶望しています。やはり日本のやり方を改めないと直らないなと思った。例外が富山市です。(略) あの例をご覧になって分かりますように、たぶん、やり方を変えれば日本でも新しい線路ができる。2年後の富山の LRT都市サミットにおいては、是非その問題を取り上げていただきたいと思います。よろしくお願いします。

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以下、編集後記・・
LRT都市サミットの二日目、約 2時間に渡るパネルディスカッションの討議内容を、所々端折りながらではありますが、一通りテキストにして記録してみました。録音品質の悪さもあり、また話言葉をある程度分かりやすいテキストに編集している関係で、必ずしも正確ではなかったり間違っている箇所もあると思います。(もしも明らかな間違い等に気付かれた場合、ご指摘等いただけましたら幸いです。) そういったこともあるため、当ブログ雑記帳に掲載したパネルディスカッションの記録を丸々転載するような行為はお断りですのでご了承下さいませ。
全部読もうとすると結構長くて大変なので・・ 例えば、国内 LRTにおける成功事例とされる富山市の取り組みに関する情報を知りたい方は、富山市長の話だけでも拾い読みしていただくと、その迫力が多少は伝わるのではないかと思っています。また、広島市における路面電車の LRT化を含めた公共交通全般の話題については、広島市長と広島電鉄大田社長の話が参考になると思います。結構、興味深い話もありますので、広島市民の方には読んでいただきたい・・。

さて、成り行きとは言え、結構な手間暇かかる作業をやった経緯というか、何故こんな記録をブログで公開したのかということについて、以下にメモしておきます。
まず第一は、こういった記録は誰も公開していなかったから。路面電車や LRTの話題を扱っている Webサイトやブログはたくさんあると思いますけど、LRT都市サミットに関する 「まとまったレポート」 をアップされているサイトは残念ながら見あたりませんでした。(私が見落としている可能性は大いにありますが) やはり、広島市で開催された初の LRT都市サミットということもあり、特に広島市内在住の路面電車ファン的には、何かしら 「まとまったレポート」 っぽいものをアップしたかったという思いがありました。
二番目に、もっと多くの一般の方々にパネルディスカッション等で討議された内容を紹介したかったから。最初の頃の記事にも書きましたけど、今回思った以上に一般参加者が少なかったという印象を持ちました。これは、とりもなおさず LRTに対する広島市民の関心の低さの表れだろうと思っています。我々の身近な公共交通に関する話題でもあり、日々利用している路面電車の将来を思い浮かべると、もっともっと多くの広島市民の方々に感心を持っていただきたいという思いを持っています。
三番目に、極力全体の話の流れをそのまま紹介したかったから。パネルディスカッションの性格上、討議の流れとか、前後の繋がりとかがあるわけで、その中から一部分だけを取り上げるというやり方はしたくなかったということです。実は、翌日の朝日新聞に今回の LRT都市サミットの記事が掲載されたのですが、そこにはこんな記述がありました・・
『パネルディスカッションでは、広島電鉄の大田哲哉社長は、電車のどの扉からも乗降できる 「信用乗車システム」 について 「11年までに導入したい」 と述べた。「白島からJR芸備線、横川からJR可部線につなぐことにより、LRTのネットワークを拡大したい」 との構想も示した。』(11月1日付け朝日新聞)
この前段で触れられている信用乗車制度の件については、既に以前から ICカード PASPYの導入に伴って実施を計画していることが発表されており、それを実現させるための具体的な検討も広島電鉄の中では多少なりともなされているものと想像しています。それなら後半の JR芸備線や可部線と広電・路面電車との接続に関してはどうかというと、あくまでもパネルディスカッションの中では LRTネットワーク拡大の一例として挙げられたにすぎないと思うわけで、「構想を示した」 というのは、いささか言い過ぎのような気がしました。更には、全体の話の流れを通して聞いていくと、LRT先進国のヨーロッパでは、広島で言えば JR芸備線や可部線と広電・路面電車を接続するような大胆なことを実現させて路線を拡大している。そんなことが日本国内でも将来的にできるかどうかは大きな課題であって、おそらく簡単には実現できないでしょうな・・ といったようなニュアンスにも受け取れました。要するに、話題性のありそうな箇所だけを部分的に切り取って、そこだけを提示してしまうと、変な誤解を招く恐れがあるのではないかと思ったということです。
四番目は、今回のパネルディスカッションの討議内容はブログで記録/公開するのが手っ取り早くて適当だと思ったから。こういった記録は、紙面の限られた新聞ではまず取り扱うことはないでしょう。TVでは、とりわけ市民の関心が低い話題であるだけに、せいぜい 1~2分のニュースとして取り上げられるのが精一杯という気がします。そんな風に考えてみると、ページ数に制限のないブログで記録/公開するのが一番適しているように思えました。当日会場では、ビデオカメラで記録されているらしい方も見えましたので、その内にどこかから映像+音声で公開されることがあるかもしれません!?? でも、ビデオ映像を延々 2時間も見続けるのは苦痛だと思いますし、簡単に検索もできるテキストを起こしておくのが最良だと判断した次第です。

尚、当ブログ雑記帳において、パネルディスカッションの討議内容をこのような形で記録/公開するに際して、LRT都市サミットの主催者である広島市・道路交通局都市交通部の方に相談をしています。そうしたところ、「公開の場でのディスカッションの内容であり、特段 主催者サイドから掲載取り止めを求めるようなことは無い」 といったような回答をいただきました。併せて、「例えば、恣意的に発言内容を変更したり、発言者から趣旨が違うといったクレームが出たら別」 ということもアドバイスいただきましたので、その辺りはそれなりに気を遣ってテキストにしているつもりです。
(完)

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** 過去の関連記事・・
 > LRT都市サミット広島2009(その4) -2009.11.05
 > LRT都市サミット広島2009(その3) -2009.11.04
 > LRT都市サミット広島2009(その2) -2009.11.02
 > LRT都市サミット広島2009(その1) -2009.11.01
 > LRT都市サミット広島2009開幕!! -2009.10.31

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コメント

T.Kazeさま、LRT都市サミット広島2009の膨大なレポートを、ありがとうございます。
久しぶりですが、バーゼル市のコンビーノを紹介した津沢です。

日本におけるLRTへの一般市民の関心は富山ライトレールが開業した2006年あたりがピークで、その後は醒めてしまったように思えます。
堺市や福井市などの話題や、知人との会話で痛感したのは、日本において路面電車への「偏見」が実に根強いことです。「古めかしい(良く言えばレトロ/ノスタルジー)」「車線削減は許さない」といった1960年代レベルそのままです。特に東日本の人々には、路面電車そのものが殆ど無いので、昔の想い出に基づく知識しかないのも当然かもしれません。首都圏のマスメディアによく登場する都電荒川線や江ノ電は特殊化した事例で、あまり「都市交通」として見られていないようです。

LRTという略号も、一般への普及にハードルとなっているように思えます。広島電鉄3500型が登場した頃、「軽電車」という訳語が一部で使われ、津沢は気に入っていましたが、何故かその後まったく使われていません。

シンポジウムにおける山根氏のご指摘のように、中量輸送を担う公共交通の存在が、住み良い都市の条件の世界標準になりつつある趨勢にもかかわらず、日本の多くの都市は先進国に大きく遅れをとっています。
津沢の見聞では、日本の諸都市は、クアラルンプールやバンコクなど東南アジア中堅国の都市にも遠からず抜かれてしまいそうに思えます。

日本における路面電車~LRTへの偏見は、いわば知識不足が主な原因ですから、幅広い情報提供が必要で、その意味でT.Kazeさまによるシンポジウム報告は、素晴らしいことと思います。
今月23日に予定されている富山市の環状線(セントラム)開業が、さらに盛り返すチャンスでしょう。

投稿: 津沢 | 2009.12.13 19:19

> 津沢さん
お久しぶりです。このようなコメントをいただき光栄です。ありがとうございます。

実を言いますと、会場入りしてパネルディスカッションが始まってから、ほんの思い付きで録音を始めました。その時は、後でテープ起こしして、こういった記事にしようなどと考えていた訳ではないのですが・・。そんなことで、録音の方に気を遣っていなかった関係で、ほとんど聞き取れない箇所もあり、不完全な部分もありますがお許し下さい。

さて、LRTですが・・ 確かに、2006年前後には、あたかも魔法の呪文のごとく取り沙汰され、もてはやされていた感がありますが、その後は徐々にトーンダウンしつつあるようにも感じています。ヨーロッパを中心にして次々と LRT新設・延伸が進む中で、日本だけが特に遅れているようで、古くから路面電車・LRTに深く携わってこられた山根氏が嘆かれるのも無理もないことだと思います。
これは、一つには LRTの定義が難解で、その実体をイメージし難いというところが原因になっているような気もしています。それは、まさに知識不足・認識不足からくるのだろうと思います。そういった点では、もっともっとヨーロッパ等の海外における LRTの事例に大いに学ぶと同時に、それらを一般市民に広く紹介する機会を設ける等の必要性を感じています。

そういった国内事情の中、富山市の取り組みは本当に素晴らしいですね。今まで、広島以外の情報には余り大きな関心を持っていなかったのですが、今回富山市長の生の話を聞くことができて、改めてポートラム、そしてセントラムに興味が湧いてきました。特に、今月 23日開業予定のセントラムは、国内の LRTとして上下分離方式が適用された初の事例となるそうで・・。こういった富山市の事例が国内 LRTの先駆けとなり、今後の盛り返しを大いに期待したいと思っています。

投稿: T.Kaze | 2009.12.14 01:02

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