2011年 広島「原爆の日」

今年の8月6日(土)、広島「原爆の日」は某団体に随行して記録写真を撮影するということになり、一日 広島平和記念公園で過ごしていました。その関係で、今回初めて平和記念式典(正式名称: 広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式) に参列することになり、これまでにない経験をさせていただきました。
当日朝方、「原爆の日」にしては珍しく通り雨がパラパラと降り注ぎ、例年ほどの強い日差しによる暑さも感じられない薄曇りで助かりました。式典会場入口付近に到着したのが午前7時15分頃。既に多くの参列者でごった返していたこともあって、すぐに某団体に合流できず若干焦ってしまいました・・ 取り敢えず、先に手荷物のチェックを受けて所定の席付近で待機していたところ、程なく見覚えのある顔が見えて一安心。その後、式典が始まってからは、ひたすら写真撮影に没頭していました。冒頭の写真はその時の一コマ、「平和への誓い」を述べる こども代表のお二人です。
今年は、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、今後のエネルギー政策などについて松井一實広島市長の平和宣言、そして菅 直人首相の挨拶の中でどのように取り上げられるかが注目されていたように思います。そんな注目の中、(少なくとも私の眼にはこんな風に映ったのですが...) 顔色が優れず、余り生気も感じられない菅 直人首相は これまでの「安全神話」を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全性確保のための抜本対策を講じるとともに、原発への依存度を引き下げ「原発に依存しない社会」を目指していきます。
と表明しました。
それはそれで当然早急に国民に見える形で進めていただかなければならない事ではありますが、広島「原爆の日」の平和記念式典の場において、ことさら強調する必要があるかについては大いに疑問に感じるところです。後日、湯崎英彦広島県知事は、首相が「脱原発依存」を表明したことについて式典を政治利用していると批判しましたが、私も似たような感じを抱きました。そして、原子力・放射線・被爆というキーワードだけで、広島・長崎に投下された無差別殺戮兵器としての原子爆弾と原子力発電所を安易に絡めてしまうという考え方に大きな違和感を感じてしまいます。
(※本記事の日付は8月6日としていますが、実際は8月16日に更新しています)
** 過去の 「原爆の日」 関連写真掲載記事・・
> ピースキャンドルと灯籠流し -2010.08.08
> 被爆65年「原爆の日」祈りの朝 -2010.08.07
> 2009年 原爆の日の夜 -2009.08.07
> 2009年 原爆の日の朝 -2009.08.06
> 2009年 原爆の日の前夜 -2009.08.05
> 原爆の日 (2008年8月6日) -2008.08.10
> 「原爆の日」 前夜 (5日夜) - 2008.08.07
> 被爆62年 原爆の日・夜 -2007.08.11
> 被爆62年 原爆の日・朝 -2007.08.07
| 固定リンク | 0
コメント
T. Kazeさん、
猛暑お見舞い申し上げます。
8月6日、広島は66回目の原爆投下の日を迎えました。私は毎年8月5日(前日の)午後3時15分に心の中で追悼の意を表しております(時差がありますの)。
一枚目の写真、、「平和への誓い」を述べる こども代表のお二人の頭上を「平和の象徴」である「鳩」が飛んでいる瞬間。感涙しそうになりました。素晴らしい一瞬の写真ですね、さすがです!
全世界の「母」は平和を祈っています。戦争の無い未来を子供たちに引き継いでいただきたいと切に願う「母」の1人です。
目に焼きつくような、素晴らしい写真そしてコメントありがとうございます!
合掌
投稿: ふ | 2011.08.23 04:00
> 「ふ」さん
こちらからも残暑お見舞い申し上げます。。
こちら、2~3日雨混じりの天気でして、猛暑で火照った体に雨が心地よい感じとなっています。湿度は高いものの、気温が低めなので過ごしやすくなりました。
掲載写真についての嬉しいご感想、ありがとうございますm(_ _)m。あの鳩は、群れからはぐれた一羽が偶然フレーム内に飛び込んできたもので、ラッキーの一言です。
母としての「ふ」さんの祈り・願いは、そのまま私の祈り・願いでもあり、こども代表と鳩の写真は、そんな願いを込めて掲載したものです。
ただ、気掛かりなのは政治家・官僚を始め、多くの大人達がダメダメなのに、今の子供達に未来を託し、期待するのも酷なのかなぁと懸念しています(^^;)。
投稿: T.Kaze | 2011.08.24 01:05