広電2000形 2008+2009号廃車解体
広電沿線、それも江波界隈で何かしらザワザワしている様子なので、当雑記帳ブログへリンクも張っていただきお世話になっている c-tramさんのブログ 『鯉党が駆けめぐる市電が走る街』 を覗いてみたところ、どうやら広電2000形の廃車解体が始まったらしい情報をキャッチしました。しがないサラリーマンのオジサンに春休みは無いので、2月21日夜の会社帰り、小雨がパラつく中で江波車庫まで足を延ばしてきました。
江波車庫に到着して金網越しに目に入ったのは、既にオープンカー状態になっている広電2000形 2008+2009号。それはもう見るも無惨な姿・・
連結部分の幌も無造作に取り外されている状況・・
2009年10月、広電宮島線(2号線)において広島県交通系 ICカード PASPYの運用がスタートした時点より 2000形の定期運用離脱、その後 2008+2009号編成は屋根のある江波車庫内に留置されていました。江波車庫には被爆電車 156号やドルトムント電車 76号など、今後も保存されると予想される車両が留置されていましたので、おそらく 2008+2009号も保存されるんだろうと勝手に思い込んでいたのですが、真っ先に廃車解体されてしまうとは・・ 少し驚きでした。
広電の社長交替で旧型車両の処置について方針転換されたものか、或いは単に年度末が近いから予算消化/経費計上を目論んでの対応なのか、それともずっと以前から予定されていた解体作業なのか、詳細は分かりませんけど、とにかく惜しいですね・・。
気を取り直して、場所を変え、少し高い位置から・・
よく見ると、2008号の屋根の部分がすぐ横に無造作に転がっています・・
時代の流れで、いずれは廃車解体されることは予想されましたが、こんな早い時期になるとは・・。いや、もう定期運用離脱から 2年以上も経過していることを考えると遅すぎるのかもしれません!??
その後、中1日置いて 23日夜、またもや会社帰りに立ち寄ってみると、もはやこんな状態・・
かろうじて、2009号の車番が見えました(T_T)。
2008+2009号は 2両連結固定編成とされる前の単車時代も含めるとおそらく車齢49年です。まだまだ若すぎるのではないかとさえ思う訳ですが、「長い間のお勤めご苦労様!!」 と最後の最後にもう一度声をかけてあげたいと思います。
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コメント
バランスシートのことを考えると、使わない資産の除却を行わないといけないのは頭では分かるのですが、解体されている画像を見ると切ないですね。また、広島電鉄からは発表がなく作業が行われているのも寂しい感じがします。
投稿: shirusu | 2012.02.25 11:10
残る2004.5.6.7号車と551号、52号の行方に注目したいと思います。
投稿: ひろしま人 | 2012.02.25 12:49
2004+2005編成はまだ解体しないようなのでとりあえず2000形完全消滅ではありませんが、復活する様子もありません・・・
思い出深い車両だけあって、昨日は社員でさえ2006+2007編成の回送を追いかけていたくらいですからね。惜しまれながら寿命を終えた当車は、ある意味幸せな終わり方だったのかなと思ってます。
投稿: んーっと・・・ | 2012.02.25 21:38
> shirusuさん
ここに掲載した写真は夜中に撮影したもので、まさに解体真っ最中という訳ではありませんが、それでも無惨な姿は本当に切ないです。
車両の廃車解体について、広電からのアナウンスはこれまでもほとんど例が無いと思いますので、今回も粛々と解体作業が進められているといったところでしょうか。
> ひろしま人さん
実は昨晩も会社帰りに江波車庫を覗いてみたのですが、既に2006+2007号が車庫内6番線に留置されていました。まさに2008+2009号が解体されたその場所でした(^^;)。
551号はともかく、51号があるだけに52号についてはもしかしたら… という気もしています。
> んーっと・・・さん
2009年のPASPY導入の際、「2000形は営業運転を休止いたします。」という異例のアナウンスが広電のWeb上でなされたのを記憶しています。
こういったアナウンスもなく、ひっそりと廃車解体が進められていくのが一般的だったと思いますので、やはりある意味で2000形は特別な存在であり、まさに惜しまれながらの引退ということなんでしょうね!!
投稿: T.Kaze | 2012.02.25 23:11