被爆電車654号の屋根はいつになるのか!?

先週末の13日(土)、買い物ついでに広島市交通科学館(広島市安佐南区長楽寺)まで一っ走り足を伸ばしてきました。お目当ては、言わずと知れた広電・被爆電車650形 654号です。
昨年1月に雪に埋もれた 654号 を覗いて以来ですので、実に 1年9ヶ月ぶりのご対面となる訳ですが、その姿を見た印象は・・ 「随分、くたびれた姿になったなぁ!!」 という感じです。車体の塗装はツヤが無くなり色褪せているだけならまだしも、至るところにひび割れができているようです。
塗装のひび割れだけならば塗り直せば良いのでしょうけど、明らかに内部の腐食が進行しているように見えます(^^;)。これは大問題ではないでしょうか!?
被爆電車 654号が引退、ここ広島市交通科学館にて静態保存されてから早 6年以上が経過しています。当初、屋外での静態保存にあたり、屋根を設置するようなことが報道されていました。また、実際の展示場所に屋根の支柱を立てるであろう基礎まで準備されているにもかかわらず、未だに屋根の設置が実現していません。
本来であれば、毎月第3土曜日に車内公開が行われているようですけど、私が立ち寄った 13日は鉄道の日の直近ということで、正に目の前で広島市交通科学館のご担当の方によって被爆電車654号が開放されました。
これは良い機会とばかりに、屋根の設置の件について伺ってみたところ・・ 広島市交通科学館から広島市へ屋根の設置について申請はしているものの、どうも予算が通らないという状況とのお話しでした。これはどうしたら良いものか・・ いくら広島市の財政が厳しい状況にあるとは言え、そんなにべらぼうな経費がかかる訳ではないでしょう。このまま放置すると、被爆遺産をみすみす錆まみれでボロボロにすることになってしまいます。取り敢えず、広島市へ被爆電車654号の屋根設置について問い合わせ & 要望メールでも出してみようかなと・・。
** 過去の「被爆電車654号」の関連記事・・
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コメント
画像で見る限り、露天環境の654号車は“無残”“かわいそう”な姿で広島市と広島市交通科学館は放置同然ということなんですね。
電車まつりの千田車庫で遠目に見た653号車は屋根のあるところに留置されていて、ここまで酷くは見えませんでした。やはり機械は使って手入れしないとダメだけど、使わない場合でも手入れは必要ですよね。
投稿: shirusu | 2012.10.18 21:05
> shirusuさん
こんばんは。
広島市交通科学館の654号ですが・・ あちこちにひび割れ状の劣化はあるものの、定期的に塗装だけはやっているような感じにも見えましたので、全く手入れしていない訳ではないと思います。それから、車内公開等により開放して風を通したり、方向幕が溶着しないように定期的に回したりということも行われているそうで、交通科学館側ではそれなりに気を遣われているように感じました。
何にしても、万年露天に晒されているのと、屋根があるのとでは結構違うそうですので、一日でも早く屋根の予算を通していただきたいものです。
投稿: T.Kaze | 2012.10.18 23:29
中国新聞 2013年9月8日付 朝刊の報道によると屋根の設置については、広島市交通科学館の館長や寄贈者の広島電鉄電車カンパニーは屋根の設置を要望しているけれど、広島市・文化財担当課長などが(屋根の設置は)選択肢にないと読めるので、いつの頃からか広島市自体が、予算を付けないようにしたようですね。
たちまち、広島市は車体の塗り直しをするようですが…、広島市の対応は被爆電車を粗末に扱っているようで残念です。
投稿: shirusu | 2013.09.08 16:35
> shirusuさん
なんと、広島市には屋根を付ける考えが無いということなのですね。これだけ645号が錆びてボロボロになっているというのに、残念なことです。
投稿: T.Kaze | 2013.09.17 07:25