2012.08.08

宮島 管絃祭(前編)

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先週 8月4日(土)、瀬戸内海を舞台にして厳かに執り行われる宮島・厳島神社の神事 『管絃祭』 を短時間ながら覗いてきました。実を言いますと、もうかれこれ 20年近くも広島市内に在住していながら、宮島 管絃祭を見たのは今年が初めてです。古来より伝承保存されてきた、これだけ大掛かりな神事をすぐ近くからまざまざと見ることができるとは・・、何とも贅沢な気分に浸ることができました。

日本三大船神事の一つとされる宮島 管絃祭について色々調べてみると・・ 10日余り前から管絃祭当日へ向けての準備が執り行われ、当日は午前中から夜23時頃に渡って瀬戸内海の干満という自然の営みの中で繰り広げられる厳かで優雅な神事のようです。詳しい解説については参考文献より・・

「おかげんさん」と呼ばれて親しまれている厳島神社の管弦祭は、旧暦六月十七日に行われる。夕方、干潮時に神霊を移した鳳輦(輿)を御座船に移し、定められた諸所で管弦を奏しながら約四キロ離れた対岸、外宮・地御前神社へ渡り、摂社を回り深夜再び本社へ還御する。神社の日焼前に御座船を横付けするために特に潮位の高いこの時期が選ばれた。管弦祭は平安時代に都で流行した船管弦の遊びを平清盛が移したといわれるもので、当時の都では大きな池を邸内に作り、船を浮かべて管弦をする宴がよく催されていた。その池を瀬戸内海に見立て、御鎮座の神を慰め奉るようになったという。【ひろしま歳時記:田中康夫著 H5.4.1発行】



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本来であれば午前中の満潮の頃を目指して宮島へ渡り、管絃祭当日の神事を最初から堪能したいところではありましたが、色々と所用があった関係で、出掛けたのは午後になってから。管絃祭の御座船が宮島・厳島神社を出発するであろう時刻に合わせて、まずは宮島の対岸、かつて遊園地ヒロシマ・ナタリーがあった辺りから観覧することにしました。

18:15頃>> 宮島の対岸から望遠レンズで眺めていると、そろそろ御座船が出発しそうな雰囲気・・。横一列に船が並んでいる様子が伺えますが、如何せん遠すぎて余り細かいところまでは見えません。

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18:20>> 写真を拡大トリミングしてみると、西日に照らされながら進む管絃祭の御座船、そして御座船を曳航する江波の漕伝馬船と阿賀の鯛網船の様子が分かります。

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管絃祭の御座船を曳航するという名誉ある役目を担うのは、広島市の江波にある漕伝馬保存会と呉市の阿賀漁協が引き受けているそうですが、それにはかつてこんな歴史があったということです・・

御座船は、現在は和船を三艘並べて一艘に船組をしますが、昔は大きな船を一艘使ったようです。この船には櫓が六丁あり自力で航行しておりました。
ところが元禄十四年(1701)に管絃船が地御前神社から宮島の長浜神社に帰る途中暴風雨に遭遇し、まさに転覆寸前になりました。
その時風雨を避けて錨を降ろしていた阿賀村の「岡野喜右衛門」の鯛網船と九州からの帰路、嚴島神社に参拝する江波村の「古川屋伝蔵」は二次災害をかえりみず勇気ある行動で管絃船を救助しました。それ以来阿賀と江波の両村が管絃船を曳航して祭りが行われるようになりました。【一般社団法人宮島観光協会Webサイトより】

18:26>> 後からフェリーが追いかけてきて船団に加わりました。どうやら、宮島航路定期船を管絃祭の観覧用に貸切されたフェリーと思われます。機会があれば、是非とも乗船してみたいものです・・。

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18:40>> かなり近付いてきましたが、取り巻きの船がピッタリ寄り添っていて肝心の御座船と曳き船がよく見えない(^^;)。

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18:45>> やっと御座船の姿をはっきりと見ることができましたが、後はどんどん遠ざかっていくばかり・・

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18:51>> 地御前神社の方角へ向かって行くのを見送り・・

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この後、広電阿品から電車を利用して地御前へと移動します。
19:10>> 広電・電車で移動中、一休みしている様子の御座船と阿賀の鯛網船が見えました。どうやら、江波の漕伝馬船は一足先に地御前神社へと向かっているようです。

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(後編:地御前神社+広電踏切編へ続く)
>> 宮島 管絃祭(後編) -2012.08.11

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2012.01.21

在りし日の旧広島市民球場/Googleマップ編

特に暇だったという訳でもないのですが、たまたま Googleマップで広島市内の様子を上空から眺めていたところ、もう二度と生で見ることができない在りし日の旧広島市民球場の姿が目に入ってきたもので、この雑記帳ブログに取り込んで(埋め込んで)おこうと思います。
昨年12月、旧広島市民球場の第2期解体工事の様子について記事をアップしましたが、あれから更に解体工事は進み、現在では保存されるライトスタンドの一部分を除いて、ほとんど更地状態となっています。将来、Googleマップ(航空写真)が更新されることがあれば、もうその時には旧広島市民球場の姿もマップ(航空写真)から消えてしまうと思われますので、キャプチャ画像を別に保存しておきました。

まずは現時点の Googleマップ(航空写真)から・・


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一応、2009年春にオープンした広島市民球場 (MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島:マツダスタジアム) の様子も同じ縮尺で・・


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この記事を書いている時点において、Googleマップ(航空写真)のマツダスタジアムはまだ建設途中のように見えます。旧広島市民球場の航空写真と見比べると、球場の大きさの違いなどがよーく分かる訳ですが・・ 四方を囲まれて狭いスペースに制限された旧広島市民球場の改修工事では、あのマツダスタジアムのゆったり感や開放感を味わうことは極めて難しかったのだろうと想像できます。

** 過去の関連記事・・
 > 旧広島市民球場 第2期解体工事が大詰め -2011.12.04
 > 旧広島市民球場 照明塔・バックスクリーン解体 -2011.10.15
 > 旧広島市民球場解体(第2期)工事 -2011.09.21
 > 無惨・・旧広島市民球場解体 -2011.02.15
 > 旧広島市民球場 閉鎖 -2010.09.01
 > 夏が終わり、旧広島市民球場も・・ -2010.08.31
 > 新・旧広島市民球場 -2009.04.01
 > 広島市民球場の看板取り外し -2009.03.31

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2012.01.15

平成24年広島市成人祭

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1月9日 「成人の日」の朝、日の丸が掲げられた福屋 八丁堀本店前・・ この界隈、通りかかった艶やかな振り袖姿が遠くからでも目を引きます。
この日、広島市内中心部では早朝から新成人となる女性のヘアメイク&振り袖着付け準備が始まります。聞くところによると、早朝4時くらいから早くも準備に取りかかる人もいるそうですけど、近年は少子化の影響もあり、着付けする女性も減少傾向なんだそうです。その分、一人あたりの着付けに、より多くの手間や時間をかけて貰えるという面もあるんだとか・・。

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広島市内中心部のホテル内で衣装レンタル会社が企画するヘアメイク&着付け準備を終えたのか、そのまま広電宮島口行きの路面電車に乗車していく女性もちらほら・・

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その後、市内中心部で自分の所用を済ませた後、平成24年広島市成人祭の会場となる広島サンプラザ(広島市西区商工センター三丁目1番1号)へと移動。路面電車に乗車した振り袖姿の女性の後を追いかけていった訳ではありませんので誤解のないように(笑)。会場周辺は新成人の皆さんでごった返しています。

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今回は興味本位で成人式(式典)が執り行われているホール内の様子を覗いてみました。ちょうど松井一實広島市長の式辞の真っ最中・・

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続いて広島市議会議長 木島丘氏の祝辞・・ 多くの新成人の皆さんは堅苦しげな式典には出席することなく、会場ホールの外で久しぶりの友人との再会を喜んでいる姿が目に付くのは確かですが、こうして会場ホール内を見渡すと7~ 8割方の座席が埋まっているように見えました。

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続いて、成人祭の主役である新成人代表のお二人による宣誓・・

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余談: ホール前のエントランスでは選挙の模擬投票体験コーナーが設けられていて、明るい選挙のイメージキャラクター「めいすい」くんも応援に駆けつけていました。振り袖姿の女性に囲まれて「めいすい」くんも嬉しそう・・

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毎年のことながら、成人の日の前になると過去の成人祭のブログ記事に多くのアクセスをいただきます。おそらく、成人祭の情報を求めてアクセスされていると思いますので、以下に平成24年広島市成人祭の概要(広島市Webサイトから一部抜粋/編集) と会場付近の地図を記録しておきます。

1. 日時 平成24年1月9日(月・祝) 午前11時開場、午後1時30分まで
2. 会場 広島サンプラザホール(広島市西区商工センター三丁目1番1号)
3. 主催 広島市、広島市教育委員会、広島市選挙管理委員会
4. 企画 平成24年広島市成人祭実行委員会
5. プログラム概要
 11:00~ (開場) プレアトラクション
 12:00~ 成人式(式典)
   国歌斉唱、記念品贈呈、式辞 (広島市長)、祝辞 (広島市議会議長)、
   新成人宣誓 (新成人代表)、一本締め (新成人全員)
 12:30~13:30 アトラクション
6. その他の主な催し
 11:00~14:00 記念品受付(ホール前エントランス)
 11:00~13:40 選挙の模擬投票体験コーナー(ホール前エントランス)
 10:00~14:30 中学校ごとの同窓会コーナー(西部埋立第五公園)
 10:30~14:15 企業・団体ブース出展コーナー(会場西側小広場)
7. 会場へのアクセス(公共交通機関の利用をお勧めします)
 ・JR山陽本線「新井口駅」下車(徒歩約10分)
 ・広電宮島線「商工センター入口」下車(徒歩約10分)

※やむを得ず乗用車等で送迎して貰う場合・・ 当日、成人祭会場周辺の道路は非常に混雑する関係で、会場付近での乗用車からの降車は制限されていて、やや離れた場所で降車することになると思います。十分に時間的余裕を持って行かれることをお勧めします。


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※上記は平成24年度広島市成人祭の概要です。毎年、成人の日の少し前になると広島市のWebサイトに詳細情報がアップされますので、必要に応じてご確認下さい。

記事の最後になりましたけど・・ 新成人の皆様、おめでとうございました!!

** 2年前の 『広島市成人祭』 の記事・・
 > 平成22年広島市成人祭 -2010.01.12

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2011.12.30

広電・駅前大橋線は広島駅南口・地下案で決定!??

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写真は広島駅前大橋の少し南側、WINS広島の付近からJR広島駅方面を眺めたところ。年明け 1月22日(日)に開催される 「ひろしま男子駅伝」 のバナーが設置されているのは、広島市において広島駅南口広場再整備の一環として広島電鉄・路面電車の駅前大橋線(ルート)が検討されている通りとなります。


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現在、この駅前大橋線に関して、広島駅南口への乗り入れ構造として地下(事業費 250~300億円)・平面(事業費 約30億円)・高架(事業費 70~100億円)のうち、どの案を採用するかということが大きな焦点になっています。有識者による 「広島駅南口広場の再整備に係る基本方針検討委員会」での議論や、広島電鉄・JR西日本など関係機関との協議を経た上で、2011年度末までに構造案が絞り込まれる予定となっている訳ですが、果たしてどの案が採用されるのか、大いに気になるところです。

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その駅前大橋線に関して、広島商工会議所報 12月号に広島電鉄(株) 代表取締役社長 越智秀信氏の随想が掲載されていて、非常に興味深い内容でしたので、ここで引用させていただきます。

現在、広島の心臓部である広島駅前周辺ではいろいろなプロジェクトが議論されている。南口についていえば、二眼レフ構造の問題、広島駅南口の交通結節点機能の強化の問題と関連して路面電車の駅前通りへの移設が具体的に検討されている。岡山より狭く、圧倒的な交通量のあの場所で平面だけで電車、バス、タクシー、マイカー等を処理することは物理的技術的に不可能。電車を高架にすることは東西方向を走る道路、駅前広場の南北方向の長さ等に加え、電車高架の場合、それを支えるピアで駅前大橋、地下自由通路が構造的にもたないことが理由で、不可能。次に、路面電車にとっては平面整備が望ましいが、今度は電車と同程度の利用客を誇るバスを駅前広場内で高架にし、かつ、駅前交差点で現在より電車の交通を確保するというアクロバット的処理が必要になるが、これも不可能。従って、残された選択肢は電車の地下化しか方策がなくなる。 【広島商工会議所報 2011.12月号(第678号)】

要は高架案も平面案も『不可能』であり、結論としては地下案しか選択肢がないという主張をされているようです。。当初、広島電鉄によれば、今の高架案では勾配がきつすぎ、古い路面電車では上がれない 【朝日新聞 2011.01.08付】 といった内容の新聞記事もありましたが、今回、越智秀信氏は旧式車両の件については一切触れることなく別の理由で高架案を完全否定されているようですね。。
更に、地下案と絡めて以下のようにも記述されています・・

広島経済同友会から今年3月、路面電車を広島駅からJR線の地下を北に延伸し、二葉の里へ結び、50年100年後の交通基本軸とすべし、との提言を出している。そして、先月、延伸先の具体的候補地として都市高速5号線の出口に第二バスセンター(紙屋町のようなビル型ではなく平面のバス乗降場のイメージ)を整備し、高速道路ネットワークと直結するとともに・・[略]。二葉の里14haの開発に際し、大量輸送機関の整備はこれまで考えられてこなかったが、この電車延伸が実現すれば、広島の街は一変するであろう。アッセの建替問題、新幹線地下構造物との関係等更に技術的検討は必要だが、広島100年の大計として、関係者が叡智を絞って議論する価値が十分あろう。(広島駅以北への延伸する場合の広島駅以北部分の運営主体は、市交通局の可能性すら排除せず、自由闊達な議論をして決めれば良い。整備そのものの意味に比べれば些細な問題である。) 【広島商工会議所報 2011.12月号(第678号)】

「市交通局の可能性…」云々についての実現性はともかくとして、もしも、こんな路面電車延伸が本当に実現したなら凄いだろうなぁ とは思いつつ、果たして最も多大な事業費を要する地下案が採用されるのだろうかと半信半疑でもあります。
私個人的には、近い将来に広島駅が橋上化されること、そして近々着手される自由通路のレベルを考え合わせ、高架でJR改札口のすぐ目の前まで広電・路面電車が乗り入れるという構造が一番良いと思う訳ですが・・。まぁ、いずれにしても、個々の企業の論理・思惑は色々とあるのでしょうけど、最終的には利用者の利便性を最大限考慮し、かつ広島市の発展に最も寄与するのはどういった方法なのかをよくよく吟味した上で結論を出していただきたいと願っています。くれぐれも、結局結論が出せなくて駅前大橋線の計画そのものが頓挫してしまった・・ なんて最悪の結末だけは避けて欲しいものです。

記事の最後に、今後大きく街の風景が変わっていくと思われる稲荷町交差点からJR広島駅方面を臨む・・

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** 参考Webページ
 > 広島市/広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会

** 過去の関連記事・・
 > 広島電鉄社長交代、そして駅前大橋線 -2010.05.15

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