芸備線への誘い10(小奴可)
比較的最近になって撮り始めた芸備線沿線写真を交えながら雑記しています。この「芸備線への誘い」シリーズも第10回目となりました。
写真は一気に県北へ・・ 晩秋の小奴可(おぬか)駅です。広島駅から行くと35番目の駅でして、ここまで来ると岡山県と鳥取県の県境はもうすぐ目と鼻の先。このあたりで運行されているのは、単行気動車キハ120形・・ コンパクトなシルバー(ステンレス色?)の車体に赤とオレンジのライン・・ 余り情緒を感じさせてくれるようなデザインではないかもしれません??
この小奴可に関係して、笑い話の感覚で面白おかしく語り継がれているちょっとした古いエピソードがあります。時代は大正末期から昭和10年前後くらいまでの出来事だと思うのですが・・ 一足違いで汽車に乗り遅れた小奴可の村長さんが「その汽車待てぇー、わしゃあ、小奴可の村長じゃあ!」 と叫びながら追いかけ、汽車を止めたといったような話です。余り詳しいことは分かりませんが、小奴可駅ではなくて、別の場所での出来事かもしれません?? 「小奴可の村長」というのは、どうやら間違いないみたいですね・・。今となっては考えられないようなのんびりとした田舎ならではのエピソードだと思います。
そんな古き良き時代から昭和の繁栄期を経て数十年、この小奴可駅もすっかり寂しくなり、廃れてしまっているのには驚いてしまいました。今では朝昼晩・三往復のキハ120形単行列車が運行されているのみでして、いつ廃線になってもおかしくない状況なのかもしれません?? つい先日の記録的な積雪によって、おそらく小奴可駅付近は 1メートル前後の雪に埋もれてしまったのではないかと思われます。その為、現在でも一日三往復しか来ない列車は運休が続いているようです。
| 固定リンク | 0
コメント
初めまして。
偶然ここにたどり着きました。
芸備線の特集をされていていますね。小奴可駅は先日訪問しました。そんなエピソードがあったんですね。
おっしゃるように、芸備線のこの辺りは随分寂れていますね。
広島~下深川間の本数に比べると、同じ路線と思えませんね。
他の芸備ネタもこれから読ませていただきますね。
あと私も現在芸備線の沿線風景をブログに連載中ですので、お時間あれば見てやってください。
それでは。
投稿: アトムの子 | 2006.04.19 22:26
> アトムの子さん
こんばんは。コメント頂きありがとうございます。
現在は広島市内在住なのですが、元々県北方面の出身でして、芸備線にはかなりの愛着を持っています。芸備線ネタは、右サイドバーのPhoto Index(JR芸備線)のバナーから入ると、分かり易いと思いますので、是非どうぞ。つまらない内容ばかりで恐縮ではありますが・・(^^;)。
ブログ拝見しました。きめ細かな沿線紹介をされているみたいですね・・ また続きも楽しみにしています。後ほど、新たな記事にてブログの紹介をさせていただきますネ!これからも宜しくお願いします。。
投稿: T.Kaze | 2006.04.20 00:55
昭和20年頃神石町 田舎で育ちましたが
小奴可の村長の話は有名でした
嘘では無いでしょう
優雅な時代です。
投稿: のじゅく | 2023.06.12 14:38
> のじゅくさん
コメントありがとうございます。
ほんの微かに、子どもながらに蒸気機関車が走っていたような記憶もあるのですが、、、今となっては、よく思い出せなくらいのオッサンです (^^;)
投稿: T.Kaze | 2023.06.12 21:04