秋祭り前夜祭・神楽の季節
24日(土) の夜、広島市内某所の秋祭り前夜祭で執り行われた神楽を見てきました。演じていらっしゃるのは梶矢神楽団・・ ネットで調べてみたところ、安芸高田市高宮町の神楽団で、高田舞 (高田神楽) の源流にあたるくらいに名前の知られた存在であることが分かりました。たまたま 23日付けの中国新聞に掲載されていた記事によると、梶矢神楽団の演目 「鍾馗 (しょうき)」 は、神楽として広島県内初の県無形民族文化財指定を受けているそうです。歴史と実績がある著名な神楽団の上演を鑑賞する機会に恵まれて、非常に幸運でした。
この日、秋祭り前夜祭の神楽は夜 11時頃まで上演されたのですが、そのすぐ後、梶矢神楽団は高速で静岡県へ移動、翌 25日に開幕する国民文化祭神楽フェスティバルに出演されるとの紹介がありました。この時期、まさに神楽の季節到来といったところで、あちこちから引っ張りだこなんだろうと想像しますが、そんな神楽団の団員になるには相当にタフでないとやっていけないんだろうな・・ と思った次第です。
全ての演目を見た訳ではないのですが、上演された一部の演目を以下に紹介・・
八幡 (はちまん): 八幡神社のご祭神が悪鬼を退治する舞いで、比較的シンプルなストーリーのようです。
勿来の関 (なこそのせき): 会場がざわついていたこともあり、口上が断片的にしか聞き取れなくて、今一つストーリーがよく分かりませんでした。でも、序盤のおどけ者の口上の面白さ、そして後半は女性 → 老婆 → 鬼への早変わりなどがあり、なかなか見応えのある演目でした。次回、もっとじっくり鑑賞したい演目です。
恵比須 (えびす): えべっさんが鯛を釣り上げる舞い。この舞いの後、恒例の餅まきが行われました。特に子供達は大喜びです。
八岐大蛇 (やまたのおろち): 須佐之男命 (すさのおのみこと) が大蛇を退治する舞い。大概、神楽の最終演目として披露されます。
いつも写真を撮る方にばかり神経がいってしまって、余り神楽そのものを楽しむという感じではなかったのですが、今回は比較的余裕があった関係で、しっかり神楽を鑑賞することができたように思います。ただ、会場がざわついていて口上が聞き取れない箇所があったり、演目の途中でも人が頻繁に出入りして目の前を行ったり来たりで、ちょっと残念でした。ま、秋祭りの前夜祭の余興神楽だから仕方ないですね(^^;)。
** 昨年見た神楽関連記事・・
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